涸沢山行報告 |
NO. |
日付 |
山名 |
参加者 |
会員 | 障害者 | 3名 |
健常者 | 12名 |
1 |
平成20年10月2日〜3日 | 涸沢 | 合計 15名 | 会員外 (賛助員含む) |
障害者 | 0名 |
健常者 | 0名 |
コースタイム: 10/2 上高地(6:25)…横尾(10:05-10:20)…本谷橋(11:55-12:15)…涸沢(13:55) 10/3 涸沢(7:45)…本谷橋(9:30-9:45)…横尾(10:55-11:10)…上高地(14:25) |
天候: 10/2 快晴、 10/3 快晴 |
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★10月2日 さわやか信州号で来たMさんと合流し、河童橋に向かう。川霧に被われているようで、あまり見晴が良くない。しかし、河童橋に着く頃には、霧が晴れはじめ、朝日に染まった穂高連峰や焼岳が、霧の上に見えた。 梓川右岸の遊歩道を歩く。木道は霜が下りていて滑りやすい。この付近の木々も、少し色づき始めている。この標高では、濃い緑の葉を付けている期間は、3ヶ月程度しかないようだ。 明神を過ぎ、前穂北尾根を何度も見上げながら歩く。8月に来たことがもう懐かしく思い出される。徳沢から、さらに林道を横尾に向かう。ノコンギクのムラサキが美しい。 横尾では、ここまでで引き返すTさんとMIさんと出会った。屏風岩がよく見えるあたりまで、もう少し登ってみませんかと誘ったが、すでに行ったということで、そのまま私たちを見送ってくださった。 横尾大橋を渡り、樹林帯を行く。足下には、マイヅルソウやゴゼンタチバナの赤い実がたくさんなっている。日の光を受けたマイヅルソウの実は、ひときわきれいだ。 青春の思い出がいっぱい詰まった屏風岩を見上げ、沢から離れて、横尾谷の左岸側を登っていく。おかしなキノコの集団があって、Mさんに触ってもらう。帰って図鑑を見ると、ヒトヨタケのようだが、人家付近にできるキノコなので、同じ仲間の別種類かも知れない? すばらしい天気の下に、南岳がよく見える。左手には屏風岩が、垂直に近い角度で切れ落ちている。北穂高岳も見えてきた。本谷橋の近くで、上高地を8時過ぎに出たYさんが追いついてきた。さすがにスピードが違う。 大きな石を過ぎると、本谷橋だ。ここで昼食を取り、急な登りにかかる。涸沢に入って、がれ場付近で休憩し、さらに登り続ける。行く手には前穂高岳が見えてくる。さらに進むと、奥穂高岳と涸沢も見えてくる。紅葉した木々も、次第に増えてきた。 私は、昨日横尾に泊まって先に登っているグループが小屋に入れないのではと思い、途中から一人で先に行かせてもらう。ペースを上げても、常に目は周囲に向けている。オオバタケシマランの赤い実や、チングルマの綿毛が美しい。涸沢ヒュッテに着いて、みなさんに挨拶をして、宿泊の受付をする。今日は、畳一畳に二人くらいの混雑らしいが、私たちは離れの部屋を一つ貸切で使わせていただいた。 遅れてくる人たちを迎えに行く。YさんにサポートされたMさんは、順調に登ってくる。その後のグループは、かなり疲れが出てきたようで、小屋の最後の登りで、ひと休みしてきたそうだ。 ヒュッテのテラスにみんなが集い、ジョッキで乾杯する。山と共に、これも大きな楽しみだ。 涸沢付近の紅葉は、5分程度だろうか? 素晴らしい紅葉を眺めながら、ジョッキを傾けたが、日が奥穂に隠れるとすぐに冷えてきたため、部屋に戻った。 晩ご飯を食べ、早々に床につく。夜2時半頃、外に出てみると、満天の星空だった。オリオンやカシオペア、北斗七星などがよく見え、天の川もはっきりと見分けることができた。小屋の前の温度計は、4度を指していた。 ★10月3日 Yさんは、みんなと別れて、奥穂、前穂と縦走し、岳沢経由で上高地に下るという。そんなYさんを見送り、我々は8時少し前に出発する予定で、涸沢小屋まで行き、紅葉を楽しむことにする。 涸沢小屋でコーヒーを飲み、みんなで記念写真を撮る。それから、希望者で奥穂へのルートを少し上がってみる。ブルーベリーことヒメクロマメノキの実が、たくさんなっていて、美味しくいただいた。 少し上がって、北穂の東稜がよく見えるあたりで、みなさんは引き返した。私は、写真撮影のため、もう少し上がってみる。みなさんが引き返したところから、ほんの一曲がりで素晴らしい紅葉の展望が待っていた。もう少し登ってもらえばよかった。 この付近の紅葉はもうピークといってよい状態だった。真っ赤に色づいたナナカマドを前景に、前穂高岳や北穂高岳、涸沢岳、常念岳などを撮影する。とにかく、素晴らしい紅葉だ。 涸沢ヒュッテに戻り、テント場経由で下山にかかる。このコースも、ブルーベリーの多いコースだ。視覚障害者のHさんとMさんは、サポートの確実なTUさんとAさんが引き受けてくださった。私は、霜の下りやチングルマの葉や振り返って涸沢の写真を撮ったりしながら下る。 本谷橋を渡り、順調に下っていく。徳沢では昼食を食べるグループと先に進むグループに分かれるため、ここでお別れとする。ただ、先に進むグループも明神でお昼を食べてたため、明神で再度お別れとなる。明神には、カンボクの真っ赤な実やズミ(小梨)の実が多々和に実り、多くの一がレンズを向けていた。 上高地に着き、バスで帰るMさんと別れて、往復の予約をしていたタクシーに乗車する。予定よりも1時間ほど早い特急に乗り込み、紅葉の涸沢を思い出しながら、松本を後にした。 記:網干 |