両神山(縦走)山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者
0名
健常者
7名
1
平成20年11月1日〜2日 両神山 合計 8名 会員外
(賛助員含む)
障害者
0名
健常者
1名
  コースタイム:
11/1 日向大谷口(12:10)…会所(12:45)…清滝小屋(14:50)
11/2 清滝小屋(5:00)…両神山(6:40-7:00)…東岳(7:50)…西岳(9:10-9:20)…
    八丁峠(10:25-10:45)…大岩(11:35-11:45)…坂本バス停(12:50)
天候:
11/1 快晴、
11/2 晴れ

★11月1日
 西武秩父駅から小鹿野バス停でバスを乗り換え、日向大谷口駅で下車する。バスを降りたのは数人だったが、駐車場には車がかなり止まっていた。

 バス停で昼食を食べてから出発する。バス停にはカメムシが多かったが、大きいのは、Yさんが言ったとおりヨコヅナサシガメの仲間だった。

 登山道は、ずっと薄川をトラバースして行く。会所で、七滝沢方面への道と分岐する。山頂に登って日帰りで下りてくる人たちと、何度か行きあった。車で早朝に来て、山頂を往復した人たちだろう。
 沢を何度か渡り、八海山からしばらく急な登りとなる。登りからトラバースに移り、しばらく行くと、白藤の滝への分岐が現れる。前回は、滝を見に下りたが、登りがきつく、時間がかかることから今回やパスする。さらにしばらく登ると、弘法の井戸に着いた。ここからは、少しで清滝小屋だった。

 今年の7月から営業を止め、無人小屋となった。すでに、数人の人たちが奥に陣取っていた。私たちは、入口側に寝るスペースを確保した。Yさんは、ハンモックに入って寝るという。
 小屋の中は、コンロの使用が禁止されているので、外でおでんを温めたり、ごはんを温めて食べた。ザックを軽くしようと、持ってきたアルコールをがんばって空ける。気が付いたら、いつの間にかしっかりとシュラフにくるまって寝ていた。

★11月2日
 3時半に起床する。空は、狭い範囲しか見えないが、くっきりとした星空が広がっている。今日も良い天気のようだ。

 朝食を済ませ、予定通りの5時ちょうどに出発する。まだ暗いため、ヘッドランプを付けての登りだ。とにかくすごい急登だ。岩場が現れる頃には、空も白み、明るくなってきた。日の出の方向を見ると、雲が真っ赤に色づいていた。

 急登が終わると、両神神社に到着する。ここからは、標高差はあまりないが、山頂までは時間がかかった。通行禁止になった登山道と平行して新しい登山道がある。どうみても、古い登山道の方が歩きやすいのだが、白井差小屋を締めた問題とも絡んで、歩かないようにロープが張ってある。

 山腹をトラバースし、少し登ると山頂に到着した。山頂からの展望はすばらしい。奥秩父の山々はもとより、八ヶ岳や浅間山、さらに遠く雪を抱いて真っ白になった北アルプスも望まれた。近くの赤岩尾根は、いくつものピークを連ねている。

 山頂で記念写真を撮ってから、八丁峠に向けて出発する。少し歩くと、早速急な岩場に付けられた鎖場が現れた。ここを順調に通過した後は、しばらくは歩きやすい道が続く。

 前東岳は気づかないうちに通り過ぎた。次の見晴の良いピークで休憩し、東岳に向かう。東岳の手前、右側には、垂直の岩壁を落とすピークが見えた。東岳に着くと、ここもすばらしい展望だ。すぐ隣りに西岳が見えるが、東岳から八丁峠までが今回の核心部だ。とにかく鎖場の連続となる。多くの鎖場は下りだったが、全員、順調に下っていた。

 コルに下り立ち、西岳への登りにかかる。前を行くYさんが、すごいところに立っているように感じられた。正面から見ているため、傾斜を強く感じたためだろう。

 急な登りを反対方向から来るパーティーと行き違いながら登っていく。他のパーティーは、ほとんど軽い荷物で八丁峠から日帰りで縦走か往復するようだ。こちらは、荷物が重いため、慎重に登っていく。

 西岳もすばらしい展望だった。浅間山が間近に望まれた。ここからも何度かアップダウンを繰り返し、急な岩場も鎖を使って順調に下りていく。時折紅葉の美しいところがあったが、山頂付近はすでに終わっていたようで、ダケカンバなどは完全に葉を落としていた。

 紅葉の美しい八丁峠で早いお昼とする。ここからは一般道だが、坂本発のバスの時間まで、ぎりぎりの感じだった。急な山腹をジグザグに下る。沢に下りてしばらくすると、大岩に到着した。確かに大きな垂直の岩がそそり立っていた。

 ここからは、平凡な道かと思ったが、沢筋では崩れかけたところも多く、なかなか大変な道だった。バスの時間がぎりぎりの状態になったため、私は道が安定したところから早く行くことにした。ようやく車道に出て、先を急いで、昭文社の地図にある近道を行こうとするが、途中で道がなくなり、川を渡る橋もないようなので、引き返して車道を行くことにする。
 せっかく速く歩いたのに、後から追いかけてきた男性陣に追い越されてしまう。すでにバスの発車時間は過ぎてしまい、バス停に着いたのは、発車時間から10分遅れた12時50分だった。

 次のバスまでは3時間半もあるので、タクシーを呼んで薬師の湯に行くことにする。薬師の湯で、すっかり汗を流して、大広間でベテランお客さんのカラオケを聞きながら、無事に山行を終えたことを祝って乾杯をした。

記:網干

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