東仙波山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者
0名
健常者
4名
1
平成20年12月13日〜14日 東仙波 合計 4名 会員外
(賛助員含む)
障害者
0名
健常者
0名
  コースタイム:
12/13 三ノ瀬(10:15)…山の神土(13:25-13:30)…西仙波手前のコル(15:10-15:30)…
    東仙波(16:00)…西仙波手前のコル(16:20)
12/14 テント場(9:00)…山の神土(10:00-10:20)…三ノ瀬(12:05着)
天候:
12/13 晴、
12/14 雪

★12月13日
 千葉を出る時は、曇り空だったが、山梨はまずまずの天気だった。塩山駅からタクシーで三ノ瀬まで入る。ここから、林道のような広い道を緩やかに登っていく。

 沢を渡り、斜面をトラバースして、尾根に出る。ここからは尾根通しになる。すぐに、将鑑小屋(しょうげんごや)への分岐を分ける。こちらは緩やかな傾斜の七ツ石尾根を登る。上空には青空が広がり、すばらしい天気だ。葉を落としたカラマツの向こうに飛龍山が見えてくる。

 Tさんが少し遅れぎみだ。今回は、私も20キロを少し超えるザックの重さだったが、みんな水を3リットル以上持ち、15キロを超える重さのため足が重い。

 牛王院平に到着し、奥秩父の主脈縦走路に合流する。この付近から、雪が現れてきた。北側の斜面には、かなり雪が残っている。滑らないように気をつけて山の神土(かんど)まで歩く。ここから、いよいよ主脈を外れて、和名倉山への稜線だ。

 まずは、尾根のトラバースが始まる。雪も増えてきたので、途中から軽アイゼンを付ける。小さな沢を渡り、さらに行くと、尾根上に出る。そこは、展望がすばらしく、気持ちの良い笹原だった。三ッ山の左側には、雲取山が見えていた。一つピークを巻き、さらにリンノ峰を巻く。このあたりから、Nさんが遅れ気味になってきた。どうも足が攣るらしい。暗くなる前にテントを張ろうと、少し弱気になっている。

 ザックの重さが応えているようなので、テントを張れるところを探しながら歩く。西仙波の手前に張れるところがあったので、そこをテント場とする。テントを張ったあと、ここまで来たので、せめて東仙波から和名倉山を見てみたいと思い、空身で往復することにする。

 西仙波は、山頂を通らず、巻いて過ぎてしまった。東仙波の手前の岩峰に来ると、すばらしい展望が広がった。西側には雲海が広がり、遠く雲の切れ間から甲武信ヶ岳らしい高い山が見えた。振り返ると雲取り方面も雲が広がっている。今日行く予定だった和名倉山は、残照を浴びて赤く色づいている。東仙波からの尾根もよく見える。今日は、この周辺だけが天気に恵まれているようだ。

 東仙波を私とTさんで往復し、テント場に戻る。テント場では、Hさん提案の水炊きを作って腹ごしらえをする。美味しい鍋をみんなでつついて、満腹になって、シュラフに潜り込んだ。

★12月14日
 夜は、近くで何度も鹿の鳴き声がした。テントの中は、それほど寒くなく、ぐっすりと寝ることができた。ただ、夜半からテントをポツポツと叩く音がしているのが気になった。

 朝起きて外に出ると、なんと完全な雪景色に変わっている。5センチ強、積もっただろうか。

 昨晩の水炊きにごはんと残りの野菜を入れて朝食とする。テントを撤収し、歩き始めたのは、すでに9時だった。昨日来た道を引き返す。雪に覆われた風景は、昨日とは全く違うところにいるようだ。

 山の神土周辺のカラマツは、雪の花が咲いたようで昨日とは全く違う風景を見せている。牛王院平からの下りは、雪で滑りやすかった。しらびそに載った雪は、一足早いクリスマスツリーのようだ。みんな、美しいと歓声を上げながら下っていく。

 途中で、携帯電話が通じると言うことなので、昨日のタクシーの運転手さんに電話して、迎えに来てもらうことにする。この冬最初の雪景色を堪能しながら、三ノ瀬の集落に12時過ぎにつき、温かい飲み物を飲んで、タクシーを待った。

 タクシーはスタッドレスだからよいが、ノーマルタイヤの車は、レッカーを呼んでいるものもあった。柳沢峠は、三の瀬よりも雪が深いようだった。タクシーに、そのまま塩山温泉まで送っていただいた。

 今回の登山は、誰とも会わない静かな山行でした。

記:網干

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