夜叉神峠・高谷山山行報告 |
NO. |
日付 |
山名 |
参加者 |
会員 | 障害者 | 3名 |
健常者 | 7名 |
1 |
平成22年1月9日 | 夜叉神峠・高谷山 | 合計 10名 | 会員外 (賛助員含む) |
障害者 | 0名 |
健常者 | 0名 |
コースタイム:夜叉神峠登山口(11:30)…夜叉神峠(12:55-13:30)… 高谷山(14:00-14:10)…夜叉神峠(14:25-14:35)… 夜叉神峠登山口(15:20) |
天候: 快晴 |
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2010年の最初の山行は、南アルプスの玄関口にある夜叉神峠と高谷山だ。夜叉神峠は、白峰三山の展望がすばらしく、新年の幕開けにふさわしいと計画したが、無風快晴という最高の天気に恵まれ、まさに新年の幕開けを楽しめた。 青春18切符を使っての各駅停車の旅を楽しみながら山梨県へと入っていく。車窓からは、甲斐駒ヶ岳から赤石岳までの南アルプスの展望が楽しめた。八ヶ岳には少し雲がかかっているが、南アルプス方面は、雲一つない快晴だ。夜叉神峠からの展望に期待が膨らむ。 タクシーの運転手さんの話では、昨日は、少しだけ雪が降ったとのこと。しかし、南アルプススーパー林道にはほとんど雪がなく、順調に夜叉神峠登山口に到着。 登山口でスパッツや軽アイゼンを付けて出発する。かなり暖かく、最初からヤッケなどは脱ぎ、下着と上着の2枚だけで登り始める。登るにつれて次第に雪が増えてきたが、それでも雪のないところとマダラ模様だった。登山道脇の木々には、芦安中学校の子どもたちが取り付けた真新しい巣箱が設置されていた。犯人はアカゲラだろうか、巣の入口の穴の回りを、無数につついた跡があるものもあった。 斜面をトラバースして、大きく左に右にと登っていくと、もう峠は間近だ。足下には、ネズミの仲間の足跡がある。木々の間からは奥秩父の金峰山が見える。暖かな冬の日差しを受けて緩やかに登ると、夜叉神峠のコルに飛び出し、目の前に真っ白く陰影のはっきりした農鳥岳が現れた。ここは、高谷山への分岐でもあるが、夜叉神峠小屋まで行った方がはるかに見晴がよいので、高谷山と反対側に登っていく。3分くらいで夜叉神峠に到着する。一気に北岳から農鳥岳までの展望が開け、歓声が聞こえる。雲一つない無風快晴、正面には、北岳、間ノ岳、農鳥岳の白峰三山が聳える、最高の場所で昼食タイムとする。 Hさんがコーヒーを沸かしてくれる。白銀に輝く白峰三山を眺めながらのコーヒーは最高だ。Hさん、ありがとうございます。 昼食後、集合写真を撮って、高谷山に向かうが、少し体調が思わしくないということで、Mさんは峠で待つという。風がなく、日差しが暖かく大丈夫だと思うが、寒くないようにして待ったいただくことにする。 高谷山へは、トレースがなかった。しかし、動物たちの足跡が、そこに登山道があることを教えてくれる。10センチくらいのラッセルなので、苦にはならず、順調に登っていく。左前方には富士山が頭だけ見せていた。左手には甲府盆地がよく見える。ふり返ると、北岳の右手に白い山が見えていた。双児山かと思ったが、その手前のアサヨ峰だったのではないかと思われる。 樹林に被われた高谷山だが、北岳の方角だけ開けている。誰かが木を切ったのかも知れない。ここでもみんなで写真を撮ってから、下山にかかる。携帯電話で、タクシーの予約を入れたが、すでに朝の運転手さんが向かってくれているとのことだった。夜叉神峠でMさんと合流し、登ってきた道を下る。下りは快適だ。全盲のMさんもとても歩きやすいという。ただ、雪が少ないところでは、軽アイゼンがじゃまとなって歩きにくくなる。途中でアイゼンを外し、「頭に載せるとアイゼンカツラ」なんていうバカなことを言いながら、あっという間に下って、夜叉神峠に予定どおりの時間に到着する。 待っていてくれたタクシーに乗り込み、下界へと下っていく。途中で猿が一頭、道路を横断していった。今年最初の山は、すばらしい展望を楽しめました。これからも好天に恵まれることを願って、今年も一年、よろしくお願いいたします。 記:網干 |