大滝沢(吾妻連峰)山行報告 |
NO. |
日付 |
山名 |
参加者 |
会員 | 障害者 | 0名 |
健常者 | 5名 |
1 |
平成21年8月9日 | 大滝沢(吾妻連峰) | 合計 5名 | 会員外 (賛助員含む) |
障害者 | 0名 |
健常者 | 0名 |
コースタイム:大滝沢出合(7:00)…大滝下(8:15-8:30)…ホラ貝沢(10:20)… 13m滝手前(11:20-11:40)…桶木沢(13:40-14:10)…滑川温泉(15:30) |
天候: 曇りのち雨 |
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昨晩は、峠駅でテント泊まり。スーパーで食材を買い込んで、おいしい料理に舌鼓を打ち、翌日の好天を期待して早々にテントに潜り込んだ。夜半に、千葉山の会の方たちが見えて、しばらくにぎやかな宴会をやっていたようだが、こちらはかまわず、ぐっすりと寝ていた。ただ、駅舎の屋根を叩く雨の音に、今年も登れないかなという気持ちが湧いてきていた。 朝、4時過ぎに起きると、ほぼ雨は止み、霧雨状態だ。とにかく、沢の出合に行ってみて、水量などを確認してから判断することとし、朝食の雑炊を食べて、滑川温泉まで移動する。 出合の水量は、昨年中止にした時と比べるとはるかに少ない。千葉山の会の方とも相談し、桶木沢から登山道に出ることにして、遡行を開始することにする。 橋から沢に下り、少し行くと早速、2段15m滝が現れる。この滝の途中には、右側の沢が滝となって落ちている。 一段上がったところで、千葉山の会の人たちは水流の左側の壁を登っていったが、Hさんはそちらは難しいからと言うことで、水流の右側から登るルートを取ることとした。NさんとTGさんは、Hさんに付いていったが、千葉山の会の方がロープで確保してくださるということなので、甘えて、私とTKさんは左側を登ることにした。確かに、最後の部分がホールドやスタンスが少なく、滑りやすくてシビアだった。右側を登ってきたNさんとTGさんにも千葉山の会の方はロープを使用させてくださり、最後の流れを渡るところでロープを使用させていただいた。 そこを過ぎると気持ちの良いナメが続く。天気が良かったら、どんなに気持ちがよいだろう。今日は、あいにくの天気で、寒くて水の中にはあまり入りたくない。しかし、泳がないと越えられない広い釜が現れた。意を決して、次々に泳いでいく。この沢を何度も経験しているHさんがこちらに来いと言っているのに、従わずに千葉山の会の人たちが行く方に行くメンバー。Hさんの嘆きが聞こえてきました。言うことを聞かないといけませんね〜。 さらにナメを行くと、見えてきました。日本の滝100選選ばれている100mの落差を持つ大滝が。霧がかかって落ち口が見えなかったが、一瞬日が差してきて、落ち口も見えてきた。さすがにすばらしい滝だ。 休憩のあと、千葉山の会の方たちに続いて、高巻きに向かう。高巻きから見る大滝は、全体が良く見渡せて、一層迫力があった。ぐんぐん登ったあと、ルンゼをトラバースするところが2箇所あるが、千葉山の会の方は、そこにロープを固定し、私たちにも使わせてくださった。踏み後はしっかりしているが、草つきだけのため、滑ったら100m下まで落ちてしまうところなので、大変ありがたい。千葉山の会のみなさまの配慮に感謝の気持ちでいっぱいです。 大滝を過ぎると、ナメや釜が次々に現れ、楽しい沢登りが続く。ただ、次第に雨が降り続くようになってきた。本降りになる前に沢を抜けたいと思う。ネコの沢を過ぎ、さらにホラ貝沢を過ぎる。 ねじれるように途中で曲がった滝は、ひょんぐりの滝だろうか? 記憶が曖昧なので、滝の順番も分からなくなってきたが、倒木を足場にして滝の右壁を登ったり、泳いで取り付いたり、次ぐ次ぎに現れてくる滝を超えていく。最後の大きい滝は、13m滝だろうか? その手前で昼食を食べ、ロープを出して水流の右側を登っていく。この沢は、鉄分を含んだ水が流れているため、コケが生えにくく、フリクションが良く聞く。多くの滝を快適に登れるのがうれしい。 この滝を過ぎると、沢はゴーロが多くなる。大きな石を越えていくのは、なかなか疲れる。吊り橋のあとを過ぎる頃には、まだ桶木沢に着かないのかという声が出始める。 登山道で、着替えたり靴を履き替えたりして、下山にかかる。時間もかなり押し迫っているため、早く下りたいが、この登山道は一般道でありながら、片側が切れ落ちて狭い道が傾斜しているところが何カ所もあり、息が抜けない。しかも、岩が濡れていて、非常に滑りやすい。私も一度転んでしまった。それでも、1時間ほどで、滝見台に到着。大滝が霧の中に見えた。 温泉から上がり、Hさんの運転で、渋滞の激しい東北道に乗り、帰路に就いた。疲れた身体で、1人で運転してくださったHさん、本当にありがとうございました。 記:網干 |