第4回自然と親しむ子ども山登り教室(御前山)山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者
2名
健常者
13名
1
平成22年6月13日 御前山 合計 15名 会員外
(賛助員含む)
障害者
0名
健常者
0名
  コースタイム:奥多摩湖(10:05)…サス沢山(11:25-11:35)…1,128m(12:15-12:45)…
         惣岳山(13:15-13:20)…御前山(13:40-14:00)…境橋(16:50)
天候:
曇り

 今回も天気予報が心配だったが、雨の降り出しは夜になるという予報を信じて、奥多摩へと向かった。

 奥多摩駅からのバスは、いつもながら混んでいた。私たちは、鴨沢西まで行くバスに乗車して、奥多摩湖で降りる。ここで、いつもどおり、体操と自己紹介をして出発する。目指す御前山は、ダムの対岸に高く聳えている。

 イワツバメの巣などを見ながら、ダムの上を通り、対岸から登りはじめる。早速、急登が始まる。いきなりの急登に、汗が噴き出してくる。長いロープを張ったところもあった。途中、何カ所か傾斜の緩いところがあってホッとする。子どもたちもみんながんばって登っている。

 ようやく、サス沢山に到着する。ここは、奥多摩湖方面の見晴が良く、休憩によいポイントだ。ここからは、傾斜の緩いところが何カ所かあるため、今までよりは幾分楽になる。

 サス沢山から少し登ったところで、大きな蔓が伸びているのをAさんが発見。子どもたちはおそるおそるぶら下がってみたが、問題なくぶら下がれた。子どもたちだけでなく、Yさんや視覚障害者のAさんもぶら下がってみる。しっかりと上で絡まっているのか、かなりの力に耐えられそうだった。

 さらに新鮮な緑があふれるかなを登り、今は使われていない奥多摩湖からの道との分岐を過ぎて、一登りすると、1,128mの標高点があるゆるやかなところに出た。ここで昼食とする。周囲には、フタリシズカやウツギの花が咲いている。

 ここからさらに一登りで、惣岳山に到着した。ここまでの登りでは、2〜3パーティーくらいしか他の登山者に会わなかったが、惣岳山には10名くらいの団体さんもいて、にぎやかだった。

 御前山へは、少し下ってから登り返す。御前山の山頂は、あまり開けていないが、天気さえ良ければ、木々の間から周囲の山を見ることはできそうだった。ただ、残念ながら今日は、厚い雲に被われて、全く見ることはできない。雨に降られないだけ、ありがたいことだ。集合写真を撮った後は、来た道を少し引き返す。

 惣岳山とのコルから、栃寄森の家方面に下っていく。少し下ったところに水場があった。なかなか冷たくておいしい。この付近から下は、奥多摩都民の森の体験の森となっていて、地図にない道がいくつもある。どの道でも下に下れると思うのだが、地図にある道が最も短いコースだと思うので、道標なども良く確認しながら下る。

 周囲からは、ツツドリやホトトギス、ジュウイチ、キビタキ、ヤマガラ、ヒガラなどの声が聞こえてくる。山腹をトラバース気味に下っていると、すぐ近くでオオルリがさえずっている。声の方向を探すと、手前の木の一つ向こうの木の梢で発見した。鳥を探すのは、とにかく難しいのだが、何とか多くの人が見つけることができたのではないだろうか? 本当は双眼鏡で見ると、美しい瑠璃色を見ることができるのだが、鳥の形を見たという程度だったかも知れない。

 さすがに疲れが出てくる頃、登山道から舗装道路に飛び出した。ここからは、舗装道路を下る。栃寄森の家でトイレをお借りし、予定のバスに乗ることを目標に早足で下る。しかし、予定のバスは、バス道路に出たときに行ってしまった。次のバスは約30分後だったので、長く待つこともなく、バスに乗って奥多摩駅に向かった。

記:網干

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