第12回視覚障害者全国交流登山大会(乗鞍岳)山行報告 |
NO. |
日付 |
山名 |
参加者 |
会員 | 障害者 | 3名 |
健常者 | 7名 |
1 |
平成22年10月9日〜11日 | 乗鞍岳 | 合計 143名 | 会員外 (賛助員含む) |
障害者 | 36名 |
健常者 | 97名 |
コースタイム:10/10 畳平(11:20)…肩の小屋(12:00-12:20)…先頭が2,920m地点 (13:05-13:10)…畳平(14:25) |
天候: 霧後一時雨 |
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★10月10日 明け方まで雨が降っていたものの、国立乗鞍青少年交流の家をバスで出発する頃には、雨が上がり、青空も見えるようになっていた。乗鞍岳の山頂方面は、厚い雲に被われているが、これから晴れるのではないかと期待が高まる。 出発準備をしている時、東京からバスで直接、畳平に来るNさんとMさんから、携帯電話に連絡が入る。乗鞍スカイラインが、雨量規制で肩の小屋口から先が、通行止めとのこと。とにかく、畳平に来てもらわなければならないため、車道を歩いて登ってきてもらうことにする。 登山総リーダーのMCさんや事務局長のYさんに話したが、私を含め、全員が、こんなに天気が回復しているので、我々がゲートに着く頃には、規制も解かれているだろうと軽く見ていた。しかし、7時45分に交流の家を出発したバスがゲートに着くと、何と閉まっているではないか。その後、ゲートが開けられるまで、ここで2時間も時間を費やしてしまった。 開く時間がはっきりしない中で、準備体操などをして待っていたが、1時間を過ぎた頃から、もう山頂は無理だなという声が出始める。そこで、山頂に行かれない可能性が高いことと、13時を引き返す目処の時間として、行かれるところまで行くということを、事前に周知する。 10時30分にようやくゲートが開き、バスが動き始める。きれいな周囲の紅葉を楽しみながらバスに乗っていると、森林限界に飛び出す。荒々しい火山岩の岩が累々とするようになる。そんな風景を楽しんでいると、ようやく畳平に到着した。 NさんとMさんとも合流し、トイレなどを済ませてから、速やかに班別に並んでいただく。そして、ようやく山頂に向けて出発する。 しかし、140人以上も人が並ぶと、先頭から最後尾までは100m以上ありそうだ。鶴ヶ池の脇の林道を登り、富士見岳の山腹をトラバースしていく。不消ヶ池(きえずがいけ)を過ぎると、前方に位ヶ原が広がる。ハイマツと紅葉のコントラストが美しい。遠くの山も山腹が見えている。ホシガラスも空を舞っている。 さらに行った肩の小屋の前で昼食タイムとする。かなり寒かったが、がまんして、今朝いただいた弁当を食べていると、雨が降り始めた。MCさんから、様子を見て、中止するかどうかの判断を任せるとの話をいただく。少し強い雨だったので、これが続くようならすぐに引き返すことにするが、すぐに止む可能性もあるため、もう少し登ってみて判断することにする。 雨は降ったり止んだりで、強く降ることはなく、まだ大丈夫と判断したが、後の方で体力を消耗している人も出ているとの連絡がある。登り始めてすぐなので、やはり山頂を目指したいという気持ちの人も大勢いるため、それらのことも考慮しつつ、後の6班、7班は、同じ団体の班なので、無理と判断された時は、その班で肩の小屋まで引き返してもらうことを念頭に置き、もう少し登ってみることにする。 標高2,850m付近から、先頭の1班でも遅れる人が出始めてきた。引き返す目処の時間を13時にしていただが、肩の小屋から畳平が歩きやすいため、MCさん、Tさんとも相談して、もう少し遅くても大丈夫だろうということで、13時半を目処としていた。 しかし、登るペースが落ち、岩ゴロの道は下りも時間がかかるだろうと判断し、霧が薄くなり、山頂が目の前であったが、標高2,920mで引き返すことを決断する。 最後方の7班から下っていただくが、1班が下りはじめることができたのは、5分ほどたってからだ。さすがに140人は多すぎるように感じる。順調に下っていったが、先に肩の小屋に着いた人たちから、寒くて待っていられないとの無線も入る。それでも、全員肩の小屋に揃い、班のメンバーが揃ったところから畳平に向かっていただく。私とMCさんで、最後の班が揃い出発したことを確認して、私は先頭グループに追いつくように歩く。 先頭に追いつくと、イワヒバリが現れてくれた。前にいた何人かの方に、イワヒバリを確認していただく。畳平散策のCグループのUさんとも無線で連絡が取れ、もうじき畳平に着くことを連絡する。私たちは、14時25分頃、畳平に到着する。それと同時に、Cグループはバスで畳平を出発した。 斑毎の人数確認を行い、土産を買う人などを待って、14時55分に畳平を後に、交流の家に向かった。山頂に立てなかったのは、残念でしたが、別な会の方との交流をしたり、わずかですが風景などを楽しむことができて、良かったと思います。 ★登山以外の内容 【10月9日】
【10月10日】
【10月11日】
主催していただいた六つ星山の会のみなさま、楽しい一時をありがとうございました。心から感謝申しあげます。特に、これだけ大勢の参加者を事前準備から当日、そして最後までまとめられた実行委員のみなさまに、深く感謝申しあげます。 記:網干 |