三国山山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者
7名
健常者
12名
1
平成22年9月26日 三国山 合計 19名 会員外
(賛助員含む)
障害者
0名
健常者
0名
  コースタイム:三国峠(11:40)…三国山(12:05-12:50)…大洞山(13:55-14:10)…
         籠坂峠(15:45-16:00)…山中湖バスターミナル(16:30)
天候:
曇り

 新宿から平野行きの高速バスは、渋滞に掴まってしまって50分ほど遅れて平野に到着した。そのため、鉄砲木の頭の往復はあきらめることにする。平野からのタクシーも、最も効率よい方法を思い、2往復しなければならない1台には、若手男衆に乗ってもらい、トイレや買い物をする人には、往復して戻ってきたタクシーに乗ってもらうことにする。

 我々男衆は、パノラマ台で下りて、三国峠まで歩くことにする。そして、平野で待つ人たちを迎えに行ってもらう。しかし、この車道を歩いたおかげで、ススキの原と山中湖が見える絶好のビューポイントで写真を撮れた。昨日、初冠雪をした富士山は、残念ながら雲の中だが、こちらはまだ青空が広がっている。

 折り返してきたタクシーが我々を抜いていったが、すぐそこが三国峠だった。

 ここで、自己紹介をして、樹林帯を歩きはじめる。タクシーの運転手さんが、2日ほど前に三国山にクマが現れたと教えてくれた。もう忍野の方に移動したようだが、気をつけるようにと言っていた。登山口にも、クマに関する注意書きがあった。

 しかし、今日は、山仲間アルプが誇るにぎやか選手が揃っている。さすがのクマさんも恐れをなして雲隠れしたようだ。しかし、イノシシの被害がテレビや新聞で話題になっているが、ここにもたくさんのイノシシがいるらしい。クマよりも、こちらの方が注意が必要かも知れない。

 富士山の噴火の時に積もった火山岩だろうと思うが、砂のような地質のために、人が歩いたところはかなりえぐれている。そのため、何本も登山道ができてしまっている。本当は良くないことだが、えぐれているところは、段差が大きく、根がむき出しになったりしているので、歩きやすいところを歩いて登る。

 一登りで三国山の山頂に到着した。ここは、山梨、神奈川、静岡の県境だが、木々に被われていて、展望は良くなかった。ここでお昼を食べ、急角度で曲がる登山道を、大洞山方面に向かう。

 この道は段差も少なく、アップダウンも少なくて、とても歩きやすい。楢木山の山頂は、標識が無く、あっさりと通り過ぎてしまった。登山道の脇には、トリカブトが咲き、マムシグサの赤い実がなっている。肌色のすらっとした木は、ヒメシャラだと思う。ところどころに、クマが爪を研いだような木の皮がはがれたところがあった。また、足下には、イノシシのような足跡が無数にあるところもある。少し前まで、クマやイノシシがいたのだろう。

 緩やかに登っていくと、大洞山に到着する。ここも展望はない。緩やかに下って、アザミ平に着くと、愛鷹山や箱根の山々が見える。愛鷹山の左手には、駿河湾も見えていたようだ。その向こうは、伊豆半島だ。雲が厚くなってきたが、展望はまずまずだった。

 ここから、山腹をトラバースぎみに行くと、右手後に、今歩いてきた大洞山がよく見えるところがあった。もうここから籠坂峠は近いだろうと思ったが、ここからの道は、今まで以上に大きくえぐれていて、非常に歩きにくい。滑り安くもあり、慎重に下っていく。途中に「テングブナ」という看板があり、その方向を見ると、大きく枝を広げた立派なブナがあった。

 そこを過ぎると、比較的歩きやすくなる。籠坂峠には、トイレがあった。このころから、雨が降り始めた。まだそれほどではないが、雨具を上だけ付ける。あとは、車道を歩いて山中湖バスターミナルに向かう。車の通行量が多いので、注意が必要だ。バスターミナルは、森の駅旭が丘ターミナルの2階部分にある。速いバスで帰るAさんを見送り、食事をしたり、歓談をしたりして、バスを待つ。高速バスは、やはり渋滞に掴まり、1時間以上遅れて新宿に到着した。みなさま、お疲れさまでした。

記:網干

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