第5回自然と親しむ子ども山登り教室(扇山)山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者
4名
健常者
13名
1
平成23年6月12日 扇山 合計 17名 会員外
(賛助員含む)
障害者
0名
健常者
0名
  コースタイム:鳥沢駅(9:10)…梨の木平(10:45-11:00)…水場(11:35-11:40)…
         大久保のコル(12:30-12:35)…扇山(12:45-13:20)…
         君恋鉱泉への分岐(13:50)…君恋鉱泉(14:35)
天候:
曇り

 2回目となる今回は、山梨県の富嶽十二景に選ばれている扇山だ。
 梅雨の季節なので、雨が心配だったが、青空が見られなかったものの、一度もふられず、山頂からはうっすらと富士山も見られて、まずまずの天気だった。

 鳥沢駅からは、しばらく舗装道路を歩く。中央高速道路の下を通り抜け、道なりに登っていく。いろいろ曲がりくねった道なので間違いやすいのだが、指導標がしっかりしているおかげで、間違うことなく歩ける。地元のみなさまに感謝です。

 ゴルフ場の脇を歩くようになるが、ジグザグの車道の脇に真っ直ぐ登る山道があったので、そちらを歩く。また車道に戻って、梨の木平を目指す。

 車道の脇には、モミジイチゴがたくさんなっている。完熟の実がこんなにたくさんなっているところには初めて出会った。おいしい熟した実を食べながら歩き、梨の木平には、予定よりも30分ほど遅れて到着する。

 ここまでゆっくりペースで来たので、「ここからは真剣に登るよ」と、子どもたちにハッパをかける。子どもたちに前の方に来てもらい、登り始める。次第に傾斜が増し、ジグザグに登るようになる。右手を流れていた沢が近づいてくると、山の神の手前にある水場となる。Sさんがサワガニを見つけたようだ。サワガニを見つけたくらいで「さわがにい」ようになどと、駄洒落をいいながら、さらに登っていく。

 白い花を付けたマルバウツギやガクウツギがきれいに咲き、足下にはフタリシズカがたくさん咲いている。ツツドリやホトトギスの声、さらにヤブサメやキビタキの声も聞こえてくる。しかし、今年は、オオルリの声を全く聞いていない。昨年は、いろんな山で出会ったのに、南の国で何かあったのではないかと心配になる。

 途中、ツツジの群生地入口と書かれた場所で休憩する。そこから、うっすらと富士山が見えた。期待していなかっただけに、とてもうれしかった。さらに登っていくと、木々の間から白い空が少しずつ見られるようになってきた。傾斜が落ち、やや左側を回り込むように登っていくと、大久保のコルに到着した。

 山頂まであと少しなので、5分ほど立ち休憩をして最後の登りにかかる。この稜線には、まだヤマツツジがきれいに咲いていた。しかし、短い距離だが、急登もある。急登が終わり、平らになったところが山頂かと思ったが、もう少し先だった。しかし、すぐに開けた山頂に到着する。うっすらだが富士山が見えた。

 富士山を見ながら昼食を食べ、集合写真を撮って下山にかかる。当初の予定では、山頂から君恋鉱泉に下り、そのまま鳥沢駅まで歩く予定だったが、温泉に入りたいという要望もあり、温泉に入って、タクシーで鳥沢駅に行くことに予定を変更する。

 扇山からの尾根は、比較的歩きやすい。山谷への分岐に着くと、君恋温泉はこちらという看板が立っている。このあとも、何度か看板を見つけた。

 次の分岐で、尾根を外れて、君恋温泉への下り道に入る。登りは何度か休ませてと言っていたSちゃんだが、下りは得意なようだ。お兄ちゃんより早くぐんぐん下っていく。しかし、お兄ちゃんもすぐに追いついた。

 大滝不動付近の道は、階段や桟道があり、滑りやすいので慎重に歩く。ここを過ぎて、階段を登り、さらに下っていくと、君恋温泉に到着した。お風呂は、女風呂しか湧かしていないと言うことだったので、男性はシャワーのみとする。汗を流して、すっきりしたあとは、ちょっと休憩をして、タクシーを呼ぶ。全員が一度に乗れるだけのタクシーがないということなので、2台で鳥沢駅までピストンしてもらう。

 予定どおりの電車で帰ることができたが、Sちゃんはかなり疲れたようだった。それでも、他の人たちと歩くことも慣れ、お兄ちゃんと一緒に山を楽しめるようになってきたのではないだろうか?

記:網干

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