日本平山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者
2名
健常者
7名
平成23年6月5日 日本平 合計 10名 会員外
(賛助員含む)
障害者
1名
健常者
0名
  コースタイム:草薙駅(10:20)…県立美術館前駅(10:30)…平澤寺(11:20-11:30)…
         有度山(12:40-13:25)…ロープウェイ駅(13:30-13:40)−(ロープウェイ)
         −久能山東照宮(13:50-14:40)…久能山下バス停(15:25)
天候:
曇り

 今回は、静岡駅まで各駅停車で行く、長い電車の旅だ。往復6時間半程かかる。

 草薙駅で全員集合し、自己紹介をする。今回は、聴覚障害を持つKさんが初参加だ。全員で10人という少人数で、舗装道路を歩きはじめる。

 電車賃を浮かせるため、静鉄の電車には乗らず、一駅分歩く。県立美術館前駅から左に折れ、まずは平澤寺を目指して歩く。しっかりした地図がないため、インターネットで探した地図とMapionの地図を片手に、地図と道路を見比べながら歩く。

 途中にあった射撃場の音を聞くと、Nさんは「ウッ」と言って、撃たれてしまったような気持ちになっているようだ。平澤寺で休憩し、ここから山道となっていく。日本平ゴルフ場の脇を回り込むように登山道がついている。何度か、アップダウンを繰り返す。今日は、さすがに暑く、歩いている時は、半袖がちょうど良い。しかし、蚊などが多く、何ヶ所か刺されてしまった。

 大きくえぐれた溝のようなところを抜け、さらに登っていくと、日本平山頂の一画に着く。そこは、車が行き来する車道だった。日本平ホテルの脇を抜け、さらに歩くと、土産物店などが立ち並ぶ大きな駐車場に出た。

 ここから、さらに登っていくと、「赤い靴」の石碑がある。童謡のモデルとなった女の子は、日本平の麓の不二見村がふるさとだったそうだ。

 日本平の山頂で昼食タイムとする。ホオジロが近くの木の上で元気にさえずっている。ただ、曇り空のため、富士山は全く見えないのが残念だ。

 そろそろ、出発しようかという時、駿府ウエイブと書かれた帽子をかぶった観光ボランティアの方が、久能山の東照宮を案内してくださるというので、お願いすることにした。

 ロープウェイと東照宮の割引券もいただいた。久能山東照宮は、徳川家康公の意志によって、土葬された場所だ。家康公は、平和を何よりも大切にしたというエピソードをいろいろ教えていただいた。とにかく、最も貧しい人たちの生活レベルが引き上げられて安定しない限り、平和にはならないということで、平和に対して力を尽くされたそうだ。

 東照宮に各所にある、制作者や家康公のさまざまな思いもお聞きし、とても参考になった。今回は、歴史にまつわるいろんなことを学ぶことができて、山よりも充実した一時となりました。ボランティアをしてくださった方に、心から御礼を申しあげます。

 東照宮からは、長い階段を下ります。何でも、一番上の神廟から下までは、1199段の階段があるとのこと。眼下に広がる駿河湾を見ながら下っていくと、イチゴを売っている店があった。イチゴにつられて、全員がイチゴジュースをいただく。

 とてもおいしく満足したが、そのせいもあって、バス停に着く直前に予定よりも1本早いバスが行ってしまった。次のバスまで1時間もあるので、コンビニで飲み物を買って、海を見ながらくつろぎの時間とする。

 バスに乗ると、小雨が降りだした。歩いている間、雨にふられなかったので、ラッキーだったようだ。

記:網干

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