高尾山山行報告 |
NO. |
日付 |
山名 |
参加者 |
会員 | 障害者 | 1名 |
健常者 | 9名 |
1 |
平成23年6月18日 | 高尾山 | 合計 11名 | 会員外 (賛助員含む) |
障害者 | 0名 |
健常者 | 1名 |
コースタイム:小仏(15:05)…小仏峠(16:05-16:10)…城山(16:40-17:00)… 高尾山(18:05-18:30)…薬王院(19:00-19:55)…高尾山口駅(20:50) |
天候: 雨後曇り |
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今回は、夜の高尾山でムササビを見つけようという企画。新宿駅を出たのが13時40分で、帰ってきたのが23時頃。これまでにない企画なので、ぜひ実施したかったが、午後から夜にかけて雨の予報。当日の朝まで最終判断を迷ったが、あとは行ってみて判断することとし、決行する。 小仏でバスに乗ろうとしている登山者は数人いたが、これから山に向かう人たちは一人もいなかった。今回の登山では、高尾山頂と薬王院で、10数人のグループにあったが、それ以外は、ほんの数人しか会わず、これほど静かな高尾山は初めて経験した。 ずっと曇り空だったが、高尾駅の直前で降り始めた雨は、ずっと降り続くようになった。それでも、予定どおり出発する。 今回は、獨協大学4年生のTさんがお試し参加だ。最近、若い人の参加が少しずつ増えてきて、うれしい。Tさんは、「ボラ市民ウェブ(東京ボランティア)」を見て、参加申込をしてくれたとのこと。情報を掲載してくださっている、会員のTKさんに感謝です。 降り続く雨の中を登って、まずは小仏峠に到着。ここから稜線を歩いて城山に向かう。山道はぐちゃぐちゃで、ところどころ田んぼのようになっている。できるだけ、端の方を歩いて通過する。 夕方になると野鳥たちがさえずり始めるが、今回も、キビタキやツツドリ、ホトトギスなどの夏鳥の歌声が聞こえたものの、オオルリの声だけは聞こえなかった。オオルリはどうしてしまったのか、本当に心配だ。 城山では、もう茶店が閉まっている時間だったので、屋根の下のテーブルと椅子を使わせてもらう。ここの茶店では、販売している商品を手書きで書いているが、ポカリスエットを「ホカリ」と書いていたり、日本人が書いたのではないのではないかと、SさんやTさんが話していた。 城山から少し下って、さらに歩くと、一丁平に到着。展望のよい場所だが、あいにくの天気で何も見えない。そのまま通過し、高尾山への長い階段が始まる。傾斜は緩いが、階段は疲れる。さらに最後の急な階段を登ると、高尾山の山頂に到着する。山頂のすぐ下の屋根のあるベンチで夕食タイムとする。この頃には、ほぼ雨が止んでいた。 山頂の先の東屋には、若者たちがスーパーバッグをたくさん並べて、夕食の準備でもしていたのだろうか? 我々は、山頂直下のトイレによって、そのまま薬王院を目指した。 薬王院は、この時間は中を通過できないので、金網の脇を通って本堂に行く。本堂に着くと、お寺の方がいたので、ムササビ観察をさせていただきますと、了解を取った。今回、もう一つの楽しみだったセッコクがどこに咲いているかTHさんが聞いていたが、良く分からなかったようだ。くらいので、どちらにしてももう見えなかったのではないだろうか? セッコクは次回の楽しみに取っておきましょう。 薬王院には、すでに東京農大厚木キャンパスの農学部の学生さんたちがムササビ観察を始めていた。いろいろ教えてもらい、大本坊の屋根の下を学生さんたちと一緒に観察することにする。しかし、観察していたら、ザックなどを置いた境内広場で2匹ほど滑空したという情報が入る。うーん、残念。それならそちらに行こうかと思うが、そちらに行くとこちらが出るというパターンになりやすいので、決めた場所でじっくりと待つことにする。後ろ側の木々の中からムササビが鳴く声も聞こてきて、こちらの穴でも飛び立つのではと期待が高まる。 大本坊の一番手前にある穴から出るのを待っていたが、奥の方で、姿を現したという情報が入り、そちらに移動する。屋根の穴から2匹がこちらを見ていた。しかし、それを観察していたら、今まで見ていた一番手前の穴から1匹が滑空したという情報が入る。そこにいたTHさんは、頭のすぐ上を飛んでいったと言っていた。うーん、やはりマーフィーの法則かと思ったが、とにかく今見ているムササビが飛んでくれるのをじっくりと待つことにする。しかし、大勢に見られているので、緊張したのは、中に姿を隠してしまった。だが、学生さんたちは、中央の穴から出るはずだと言うので、中央の穴をターゲットにして待つことに変更する。ムササビが、屋根裏をごそごそ歩く音も聞こえた。 そして、中央の穴から顔を出すだけでなく、一本の棒に止まっているのが確認された。もう滑空は時間の問題のようだ。私はビデオカメラを構えて待つ。 その時、バッと白い座布団が広がった。歓声が上がり、みんな大満足。白い座布団は、1秒くらいしか見られなかったが、一生の思い出になりそうだ。 薬王院で50分くらい時間を費やしたので、ここからはペースをあげて下ることにする。ライトを付けてコンクリートの道を歩いていたら、白い動物が道をよぎって、山の斜面をはい上がっていった。Mさんが、ウサギだと言ったが、たぶん間違いないのではないだろうか? 道路の右手には、高尾や東京方面の夜景が広がり、下の山腹には、オレンジ色の光を受けた層雲が鮮やかに見え、夜でなければ見られない光景を楽しんだ。 初参加のTさんも、夜の山のよいですねと言っていた。ロープウェイの駅を過ぎると、もう真っ暗になった。ライトの明かりだけを頼りに、コンクリートの道を下っていく。ケーブルの駅を通り過ぎ、高尾山口駅に無事に到着した。 お目当てのムササビを見ることができ、夜景やウサギまで見ることができ、そして静かな高尾山を満喫することができ、雨ニモマケズに来てよかったですね。 記:網干 |