宝永山山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者
1名
健常者
5名
1
平成23年9月18日 宝永山 合計 6名 会員外
(賛助員含む)
障害者
0名
健常者
0名
  コースタイム:富士宮口五合目(10:40)…六合目(11:00-11:05)…
         大砂走り方面分岐(12:05-12:20)…宝永山(12:30-12:55)…
         第二火口(13:45)…富士宮口五合目(14:15)
天候:
快晴

 このところ、天候が不安定で、予報も何度か変わってきたが、今日はすばらしい天気に恵まれた。新富士駅に向かう車窓から富士山がよく見えていた。

 新富士駅から富士宮口五合目に向かうバスに乗り込む。さすがに乗る人は少なく、ゆったりと座ることができた。

 バスが上がって行くにつれ、遠くに聖岳や赤石岳、荒川三山の南アルプスも見えてきた。駿河湾の海岸線もよく見える。

 五合目に着き、トイレを済ませて、簡単な自己紹介の後、すぐに出発する。9月になるとバスの本数が極端に少なくなり、14時30分発の帰りのバスを逃すと、次は18時になってしまう。14時30分発のバスに間に合わせるように、スピーディーに行動するように進める。

 6合目に着くと、山荘の方が、夜は11時頃から2時まで、激しい雨が降っていたのに、3時になったら、それまでの雨がうそのように晴れ渡り、ふもとが見えたり、満天の星空が見えていたそうだ。雨上がりのおかげか、すっきりと晴れ渡って、今日は快適ですばらしい天気に恵まれた。

 六合目からは山頂への道と分かれ、宝永山への道へと進む。尾根の上に上がると、宝永山と宝永火口がよく見える。見下ろすと第二火口もよく見える。ここから見る富士山はやはりいびつだが、山腹を削り取る自然の力に驚くばかりだ。

 火口へはトラバース気味に下る。多くの花は終わっているが、フジアザミが一株だけ咲いていた。ここからは、宝永山に向けての登りとなる。ザレザレの道を足を取られながら登っていく。元気だったS君は、シャリバテだと思うが、かなり疲れたようで、何度も地面に手を突きながら登ってくる。しかし、登山道の横の斜面に登ったり、無駄な動きが多すぎる。石を落とすこともあるので、帰りには、石を落とす人には登山禁止令を出すよといったのだが、効き目はなかった。

 バスでいきなり標高の高いところに運ばれて、すぐに登りはじめるので、この登りはなかなかこたえる。それでも、大砂走り方面の登山道と合流すると、今まで見えなかった風景が目に入ってくる。砂走り方面は、植物が全くなく、殺伐とした風景だった。

 全員揃ったところで、宝永山に行って昼食タイムとする。風が強く寒かったが、山頂標識の石の板の上に寝転がると、温まった石が身体を温めてくれる。みんなゴロゴロと横になっていた。山頂からは、これまで見えていた御前崎や日本平、清水港、伊豆半島、愛鷹山の他に、箱根の山々がよく見えた。今日は海岸線もくっきりと見える。足下には、二ツ塚のおもしろい地形が見えていた。

 宝永山から来た道を戻り、時間に少し余裕ができたので、第二火口まで行ってみることにする。第二火口まで来ると、愛鷹山の越前岳はより一層近く見える。また、ふり返ると、宝永山から宝永火口までのなだらかな曲線がすばらしい自然美として、目に入ってくる。荒々しい宝永火口の上に富士山の山頂もよく見えていた。

 第二火口からは樹林帯をトラバースして五合目のバス停に向かった。

 バス停に着くと、上がってきた富士急の観光バスの運転手さんが道路の混雑で、路線バスは1時間ほど遅れそうだという。かなり渋滞しているようで、しかたない。それでも、30分ほど待っていたらバスが来てくれた。

 富士山の脇にできた吹き出物のような宝永山という感じを持っていたが、展望のすばらしさや何とも言えない曲線の美しさに、来て良かったなと思える山でした。意外に登っている人が多かったことにも驚きました。

記:網干

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