入笠山山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 5名 健常者 8名
平成24年2月19日 入笠山 合計 13名 会員外 障害者 0名 健常者 0名
コースタイム:ゴンドラ山頂駅(10:40)…マナスル山荘(11:15-11:25)…
        入笠山山頂(12:00-12:45)…ゴンドラ山頂駅(13:40)
天気:快晴

 今朝は今年一番の寒さではないかと思われる冷え込みだった。錦糸町駅で電車を待つ間も体の芯まで冷え切ってくる。しかし、天気はかなり良さそうだ。

 

 特急あずさは、かなり空いていて、八王子を過ぎても空席があるくらいだった。甲府盆地に入ると、あずさの車窓から南アルプスの山々が見えてくる。雲一つないすばらしい天気だ。

 

 富士見駅で電車を降り、タクシーで富士見パノラマスキー場まで行く。タクシーの運転手さんから聞いたら、今朝、諏訪インターでは-12℃だったそうだ。山麓駅からゴンドラに乗って一気に、標高1,800mくらいの山頂駅に登る。ゴンドラの中からは、八ヶ岳がくっきりと見えていた。

 

 案内板の前で出発準備をして、林道を歩き始める。カラマツは樹氷にはなっていなかったが、澄んだ青空とマッチして冬の高原の雰囲気を感じることができる。

 

 少し歩くと入笠湿原に着く。一旦下って、湿原を通り過ぎて再び、林道に上がる。上がったところには、山彦荘があった。ここから少し林道を歩くとマナスル山荘に着く。ここまで来ると、今まで見えなかった西側の中央アルプスが見えてきた。

 

 ちょっとした広場で、アイゼンを付けて、山頂を目指す。今まで滑って慎重だったMさんもアイゼンを付けたら快調に登ってくる。スノーシューハイクの人たちが大勢いるが、雪が踏まれてしっかり固まっているので、スノーシューよりアイゼンの方が早い。スノーシューグループの脇を抜かせてもらった。

 

 蓼科山がよく見えるようになり、さらに八ヶ岳がすばらしいところもあった。とにかくすばらしい天気なので、山頂からの展望に期待が弾む。木々の間から、御嶽や乗鞍も見えてきた。

 

 しっかりした踏み後から外れて山頂への近道を行く先行パーティーがいたので、私たちもそれに付いていったが、なかなか急で、少し手こずった。しかし、目の前に山頂標識が現れ、大きな甲斐駒ヶ岳と仙丈岳が目に入ってきた。

 

 山頂に着くと、360度の大展望が待っていた。「無類の展望を誇る」という言葉が代名詞としていつも用いられる入笠山だが、これほどすばらしい天気に恵まれることは滅多にないのではないだろうか? 風もほとんどなく、とても穏やかだ。

 

 山頂からは、間近に甲斐駒ヶ岳と鋸岳、仙丈岳、鳳凰三山が見え、富士山も見えている。甲府盆地の左には奥秩父の金峰山が山頂を白くして佇んでいる。その左には、権現岳から始まる八ヶ岳が、蓼科山まで、広い裾野を引いて聳えている。その左奥には、四阿山と根子岳が見える。その左には、霧ヶ峰の車山と美ヶ原があり、その下には、諏訪湖がよく見えている。美ヶ原の奥には、北アルプスの後立山の山々が連なる。そして乗鞍岳があり、少し奥には御嶽山が見える。その左には、中央アルプスがよく見える。まさに360度のパノラマだった。

 

 風がないので、山頂でゆっくりお昼を食べることができた。しかし、山頂には大勢の登山者が休んでいて、とてもにぎやかだった。順番待ちで集合写真を撮り、下山にかかった。

 よく踏まれた歩きやすい道を下っていく。入笠湿原では、誰かが作った小さなかまくらに身体を潜り込ませる人もいた。

 

 最高の天気に恵まれた入笠山でした。毎年来ても良いのではと言う人や年に2回くらい来ても良いのではと言う人もいた。山としては物足りない部分がありますが、展望のすばらしさは、別格ですから、また計画したいですね。みなさま、お疲れさまでした。

 

                                                                 記:網干