実施日 | 山名 | 参加者 | 会員 | 障害者 | 1名 | 健常者 | 8名 |
平成24年7月28日~29日 | 月山・出羽三山 | 合計 10名 | 会員外 | 障害者 | 0名 | 健常者 | 1名 |
コースタイム: 7/29 月山頂上小屋(山頂往復後出発 6:45)…仏生池(8:00-8:05)…月山八合目(9:15) |
天気: 7/28 曇り後霧 7/29 霧後曇り |
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★7月28日 今回の月山も、石巻の子どもたちをお誘いしたが、今回は中1のT.T君一人だけの参加となった。T.T君は、今回もAさんが石巻から案内してくださった。
我々本隊は、夜行バスで鶴岡に着き、第一ホテルで朝食を取って、湯殿山行きのバスに乗り込む。別ルートで来るKさんは、電車が遅れたため、全くの別行動で、月山八合目から頂上小屋に向かうことになった。
湯殿山でT.T君とAさんと合流する。神社までの参拝バスがあるということなので、利用して時間を稼ぐことにする。湯殿山神社は、参拝する人たちであふれていたが、我々は、そのまま登ることにする。登山道脇には、モミジカラマツ、ミヤマカラマツ、クモマニガナ、イワシモツケなどがたくさん咲いている。
この登りは、月光坂と呼ばれ、次第に急になってくる。最後は、鉄梯子が連続する厳しい急登となる。中1のT.T君は、涼しい顔をして登っている。さすがは若さだ。
登り着いた装束場で、昼食タイムとする。カラフルな単独行の山ガールが、目の前を下山していった。
湯殿山を背に金姥に向けて登る。少しいくと残雪があり、そこで少し遊ぶ。雪解けしたばかりのため、まだ仏炎苞を付けたミズバショウが咲き、ショウジョウバカマも咲いていた。ゴゼンタチバナやミツバオウレン、コイワカガミなども咲いている。
金姥に着くと、月山スキー場に下る人たちが大勢いた。自家用車で来ると、スキー場から登るのが一番近道のようだ。金姥には、トモエシオガマやミヤマアキノキリンソウが咲いていた。
さらに登ると、ヒナウスユキソウが咲き、ヒナザクラ、トキソウ、ニッコウキスゲ等々、高山植物のオンパレードとなる。Yさんから幸せだという声がこぼれる。
牛首を過ぎ、岩混じりの道を登っていくと、鍛冶小屋の跡に着いた。昭文社の地図では営業していく季節になっているが、資材が少し置いてあるだけで、小屋の形すらない。あると思って間違って来たら大変なことになるところだった。
鍛冶小屋を過ぎると、わずかで山頂に到着する。山頂標識はなく、明日、Kさんともう一度登るので、すぐに通り過ぎて頂上小屋に向かう。霧で視界が全くないが、ロープに沿って少し行くと小屋に到着した。八合目から、一人で登ってきたKさんは、18時ころ小屋に到着した。
石巻から来たT.T君の被災した時の話を聞いたり、同じコースを登ってきた若い二人と歌を歌ったりして、早々に寝床についた。
★7月29日 夜半に外に出てみたが、深い霧で星空は全く見えず。残念だが、あきらめてまた寝直す。
6時の朝食を食べ、6時45分に出発する。霧は深いが次々に現れる高山植物を楽しみながら下る。ニッコウキスゲの群落、トウゲブキの群落、ハクサンイチゲとチングルマの群落なども楽しませてくれる。
早朝、八合目を出た修験者のみなさんが、どんどん登ってくる。行者返しを過ぎ、仏生池小屋に8時到着。この付近もお花畑で、すばらしいところだが、とにかく人が多い。また、八合目9時30分発のバスを逃すと、次は13時過ぎになってしまうため、もうゆっくりしていられない。早々に出発する。
しかし、次々に大勢の人が登ってくるため、登り優先ではあるが、ゆっくり待っていられない。登る人の横を通らせてもらう感じで、下っていく。下に書かれたM.Yさんのそのとおりだが、今回のように、あまりにも人が多すぎて、しかも急いで下る必要がある状況での問題点のため、下記の注意以上に、出発時間を早くして、余裕を持って出ることがそれ以上に重要であることを認識させられた。
次第に、雲が切れる時が出てきて、広い弥陀ヶ原が見えた。池塘もところどころに点在している。池塘の周りにはモウセンゴケが群生し、さらに行くと、キンコウカの群生地もあった。
八合目の駐車場に行くと、わずかに日も差し、下界が見えるようになってきた。下は雲が多いながらも晴れているようだ。
ここから羽黒山頂までバスで行き、三神合祭殿を見に行く。ここで、石巻に向かうT.T君とAさんと分かれる。また、次の船形山で会いましょう!
三神合祭殿から三の坂、二の坂、一の坂を下り、国宝の五重塔を見に行く。再建してから600年経っているが地震などにも負けずにしっかりと経っている立派な塔だ。近くには、樹齢1000年以上という爺杉もあった。
羽黒センターでバスを待つ間、久しぶりにかき氷を食べる。鶴岡駅に着き、第一ホテルで割引券を使って展望風呂に入って汗を流す。
帰りの電車では新しい出会いもあり、想い出や高山植物、みんなとの語らいなど、いっぱい心に押し込んで真夏の関東に向かった。 記:網干
《参加者の感想》 感謝の言葉などは省略させていただいています。
東北の霊場出羽三山(月山・羽黒山・湯殿山)は山伏修行が現在も行われており白装束の方やほら貝を持った方などたくさんの参拝者で大変にぎわっていました。 特に私達が下った道は登りの方が多く登山者というより参拝者のほうが多かったのであらためて信仰の山ということを感じました。 とにかく多くの方とすれ違いましたので今後のトラブル防止の為、特に細い道ですれ違う時に以下のような情報を視覚障害者の方に提供する必要があると感じました。 ・どちら側から上がってくるのか 前後のサポートを担当する際にはアナウンサーになった気分で状況解説をしていきましょう♪ 焦って降りるとアクシデント誘発原因となりますので時間を考慮しながらもあらゆる配慮を忘れず最後まで緊張感を持って安全第一でいきましょう! 記:M.Yさん
【石巻のT君からの感想】
今回の登山にも、参加できてうれしく思っています。前から修験道の山で有名な出羽三山に登ってみたく、今回の登山は楽しみにしていました。 記:T.T君 |
月山(出羽三山)山行報告