実施日 | 山名 | 参加者 | 会員 | 障害者 | 2名 | 健常者 | 4名 |
平成24年12月9日 | 曲岳 | 合計 6名 | 会員外 | 障害者 | 0名 | 健常者 | 0名 |
コースタイム:平見城(9:15)…八丁峠(10:30-10:40)…枡形山(11:05-11:15)… 黒富士への分岐付近(11:25-12:05)…八丁峠(12:20)…曲岳(13:10-13:25)… 八丁峠(14:05-14:15)…平見城入口(15:25) |
天気:曇り一時雪 | ||||||
今日は、非常に寒いことは予想していたが、天気はよいと思っていた。ところが、甲府盆地に入る頃、南アルプスなどの高い山々は雲に被われている。冬型気圧配置が強すぎて、太平洋側の高い山まで、雪を降らせる積乱雲が飛んできたのだろう。
さらに、近くの低山も、山肌に白いものが見えている。東京などで雨が降った時、山梨の低山には雪が降ったようだ。甲府駅からタクシーで観音峠の先まで行く予定だったが、林道が凍り付いていて、平見城までしか行かれないと言う。しかたないので、平見城まで行ってもらって、そこから山を往復することにする。ただ、時間的に厳しくなるため、曲岳は止めて、枡形山と黒富士だけ登ることに変更する。
登山道を歩きはじめると、すぐに北側斜面に雪が現れ始めた。登っていくと、登山道にも雪が現れてきた。この冬、最初の雪との対面だった。
次第に傾斜が増し、大きな岩峰が二つ並んだところを過ぎると、すぐに八丁峠に到着した。思ったよりも早く着いたので、先に枡形山に登り、次の黒富士で昼食とする予定で、山腹をトラバースして枡形山を目指した。すると、黒い大きなものがドドッと動いた。「熊か」と思ったが、カモシカだった。ふり向いてこちらを見ているので、写真をパチリ。
このトラバースは、北側斜面を行くため、雪が多かった。しばらく歩くと、黒富士と枡形山の分岐に到着。迷わず枡形山に向かっていく。少し行くと樹林が切れ、これから登る枡形山がよく見え、ふり返ると黒富士もよく見えていた。黒富士の山頂に登るには、非常に急で雪のたくさん付いた北側斜面を登らなければならない。私を含めて、3人が軽アイゼンを持ってきていないので、かなり厳しそうだ。
枡形山への登りは次第に急になり、最後は3mほどの岩場となる。雪が付いていて滑りやすくなかなか厳しい。岩の上に山頂標識があるが、反対側はスッパリと切れ落ちているし、岩の上は雪が付いていて滑りやすい。人数も一人で立つのが精一杯だ。
反対側の展望を見て、すぐに下に下りて、順番に岩の上まで行ってもらう。次は、黒富士に行く予定だったが、雪が多いので、予定を変更して、曲岳に行くことにする。こちらも雪はありそうだが、山頂直下は南向きなので、黒富士よりは楽だと判断した。
風の当たらないところで昼食タイムとする。とにかく風のあるところは寒い。昼食タイムには、Fさんがココアを振る舞ってくださった。コンロで湧かした熱いお湯だったので、とても体が温まった。
ここから道の付いている八丁峰方面に登って八丁峠に行こうとしたが、ピークからの下りが分かりづらく、北側の斜面をそのまま下りて、来る時に使った登山道に下りた。
八丁峠から曲岳を目指す。この付近には、ウサギやタヌキ、シカ(カモシカ)の足跡がたくさんあり、もっと大きいクマも知れない足跡もあった。
曲岳への登山道は稜線に付けられて軽いアップダウンがあるが、歩きやすい。ただ、最後の登りは手を使って登らないと登れないくらいの急登だった。木の幹や根っこに掴まって登る。山頂直下には、展望の良い自然の展望台があった。 富士山はすそ野だけしか見えなかったが、近くの大刀岡山がよく見え、黒富士も見えていた。また、甲府盆地やその向こうの雨ヶ岳、毛無山方面も見えていた。右側をよく見ると、茅ヶ岳と金ヶ岳も見えている。ここからほんの少しで山頂に到着した。
山頂の先にも展望台があるかと思い行ってみたがなかったので、引き返して山頂で集合写真を撮る。曲岳は山梨百名山だった。
下りはスリップしないように、慎重に下る。八丁峠を目指して下っていると、風花が舞ってきた。八丁峠まで下り、さらに登ってきた道を下っていく。ひっひっという声がしたのでルリビタキかと思ったが、ウソだった。しかも、番で現れてくれたようだ。ウソは、繁殖期以外も番でいることが多く、仲むつまじい夫婦なのだろう。登ってくる時には、ルリビタキも見つけ、麓ではエナガも見られたので、今回は野鳥でも収穫があった。
時折舞っていた風花は、細かいながらも完全な降雪になっていた。ただ積もるほどではなく、平見城近くに来ると、青空も一部に広がっていた。タクシーを呼び、平見城入口のバス停を目指して車道を下っていった。
記:網干 |
曲岳山行報告