岩登り技術講習会(日和田山)報告
実施日

場所

参加者 会員 障害者 0名 健常者 9名
平成25年12月8日 日和田山 合計 10名 会員外 障害者 0名 健常者 1名
コースタイム:10:00~16:15まで日和田山の岩場で実施 天気:快晴

 今回は、会員外で参加したKSさんを含めて10人という上限の人数で実施することとなった。

 みなさん、登山技術を付けて、これからのサポート登山に生かそうと、素晴らしい意気込みを感じる。

 

 まずは、ロープの結び方を確認する。電車の中でも実際に結んで覚えたようで、8の字結びやマスト結びなど、すぐに覚えてもらえた。

 

 つづいて、女岩の南面で足慣らしを行う。クライミングシューズで登る人、登山靴で登る人、アイゼンを付けて登る人、それぞれ各自の判断で登っている。SさんやKWさんなど、はじめて確保も体験した。

 

 以前登れなかったところにチャレンジさせて欲しいというNさんの意向を受け、昼食後は男岩西面のアンダークリングフェース(Ⅴ級)に行く。

 

 みなさん、必死でチャレンジしていたが、登れたのは、私とKSさんだけだった。早めに帰る必要のあったKSさんにはバルジ右側のフェースも登ってもらった。

 

 いつもより遅い時間の16時15分頃、岩場から立ち去った。最後、すっきり登って気持ちよく終えたかったという人もいたが、厳しい壁を体験することで自分の力が分かり、次への目標となるかなと思います。

 

 1cmのスタンス(足場)にしっかりと立てるバランス感覚を身につけて、またチャレンジしましょう。

                                                                 記:網干

 

《参加者の感想》

 今日は冬らしく透き通った空の下で岩トレに意気揚々と参加しました。わたしはアイゼンを装着してのトレーニングをと思ったが、アイゼンで登っている人がリーダーからゲキを飛ばされているのを見て、これは大変と、アイゼンはさっさとはずし、登山靴でのトレーニングに変更してしまいました。それでもほんの少しのホールドを見つけること、そこに靴を岩に垂直に置いて、つまさきで立つ、それはたやすいことではないのですが、昨年よりもできてる感じがしました。

 

 午後になると、温度がぐんと下がってダウンを着込み、順番を待つ。気温は6度。岩の影は寒い。午後の岩は難易度も高く、垂直、いやややハング気味かも。無理だろう。参加者がそれぞれ挑戦するもなかなか上にたどり着けないているのに、今日初めてアルプの岩トレに参加したKさんは2度もクリアしている。なにが違うのでしょう。

 わたしの番がきて、「登ってみせる」なんて思ったのも束の間。岩に触った手がじんじんしびれてきて。指先に力が入らない。というわけで、最短でおろしてもらう。恥ずかしいがこれがわたしの実力。そんなわたしの敗退を尻目に他のグループはアイゼンですいすい登っている。それを呆然と見上げるわたし。

 

 ザイルの回収。ザイルの支点がどうなっているのか、見てくる。ザイルは何本も支点についていた。こんなにたくさん・・・すごい。わたしたちが昼食を食べている間に、リーダーはせっせとこれを作っていたわけですね。わたしたちの命を守る支点づくり。この目でみてそうたやすくないのもよくわかりました。ザイルの重さもわたしたちの命の重さなのかもしれない。それをしっかりと携えてくれて、守ってくれているリーダーには感謝の言葉しかない。ありがとうございました。次はもっともっと上達できるよう、頑張ります。

                                                              記:S.Kさん