実施日 | 山名 | 参加者 | 会員 | 障害者 | 1名 | 健常者 | 11名 |
平成25年4月27日~29日 | 八丈富士・三原山 | 合計 12名 | 会員外 | 障害者 | 0名 | 健常者 | 0名 |
コースタイム: 4/27 富士登山道入り口(10:25)・・・八丈富士登山口(11:30)・・・八丈富士山頂(13:00-13:10)・・・ 下山口(13:50)・・・ふれあい牧場(14:40) 4/28 服部屋敷跡(10:35)・・・硫黄沼(11:20-11:30)・・・唐滝(11:45-12:15)・・・ 三原山への分岐(12:35)・・・三原山(14:20-14:30)・・・大池(15:15) |
天気: 4/27 晴れ時々曇り 4/28 晴れ |
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★4月27日 前夜、竹芝桟橋を出発して、9時20分頃、八丈島の底土港に着く。2泊させてもらう船見荘の方が迎えに来てくれている。宿に不要な荷物を置いて、富士登山道入り口まで車で送っていただく。ここからしばらく車道を歩く。
アロエはここでは雑草だ。路傍に無造作に生えている。アカバナルリハコベやハチジョウテンナンショウが咲き、イチゴは甘くておいしかった。
ようやく八丈富士登山口に到着する。ここからは階段とその横につけられたコンクリートの道をひたすら登ることになる。我々の他にもいろんな人が登っていく。八丈高校の2年生は、70人の集団で、がんばって登っていった。茨城から赴任してきた先生はとても若く、生徒と区別できないくらいだ。海の方を眺めて、「何度見ても良いな~」と言っていたのが印象的だった。
山頂は風が強そうなので、途中で昼食とする。山頂のお鉢に着くと、やはり風が強かった。ここから山頂まではお鉢を4分の1周くらいするが、所々やせたところがあり、強風と共に注意しながら通過する。
時折、風によろめきながらも無事山頂に到着する。山頂で写真を撮ってくれた若いカップルは、宿も一緒だった。山頂から、もう少し八丈小島がよく見えるところに行こうと、お鉢をもう少し行ってみる。八丈小島はとがって格好の良い島だ。
長い石段を下り、舗装道路に出て、ふれあい牧場に行くことにする。ここでタクシーを呼んで、宿まで運んでもらうことにする。牧場では牛たちがのんびりと草を食んでいた。
タクシーに乗って、南原千畳岩海岸に行き、続いて、玉石垣を見て、花見荘に行くことにする。海岸に押し寄せる波は迫力があった。玉石垣は、島流しにあった人たちが積んだらしいが、とてもきれいに積まれている。
宿に戻って、タンクで運んでくれた温泉に入って汗を流す。温泉は塩味がする。明日に備えて、早めに眠りについた。
★4月28日 朝食を食べた後、予約したタクシーで服部屋敷跡に向かう。ここでなんと、アカコッコに出会えた。伊豆諸島にしかいない貴重な鳥に出会えてラッキーだった。ガイドさんの説明もすばらしく、歴史のことから植物のことまで教えていただいた。その後は、八丈太鼓と踊りを見聞きし、メンバーも一緒になって踊った。Kさんは、太鼓をたたかせてもらった。ドラムをやったことがあるだけに、とても筋が良くリズミカルにたたいていた。
ここから唐滝に向かって歩いて行く。タネコマドリやモスケミソサザイなどがさえずっている。ムシクイの仲間は、イイジマムシクイのようだ。車道から林道になり、硫黄沼に立ち寄る。ここでも、八丈富士の山頂で会ったカップルと一緒になる。彼らも自然が好きなようだ。名刺を渡して、ホームページを紹介する。
林道が終わり、登山道になると、ほどなく唐滝に到着する。落差50mほどで、垂直に落下している。落水が、霧状になって、風に舞う。無数の水滴が光を受けて舞う光景は、吸い込まれていきそうなほどの美しさだ。 ここで昼食とし、滝の下で集合写真を撮って、来た道を引き返す。
途中から三原山への道に出られるはずだが、道が途中で終わっていたので、別の道を行ってみるが、こちらも途中で終わっている。再度、最初の道に行ってみると、藪になっているが、何とか行かれそうだ。道も途中から出てきた。
何とか車道に出て、三原山を目指す。小さなコケリンドウがたくさん咲いている。三原山が見えてきて、車の通れない林道に入って山頂を目指す。八丈富士も見えてくると、山頂は近い。山頂からの展望は抜群だった。周囲には、アマツバメがたくさん飛んでいる。単独の登山者の人から写真を撮っていただく。山頂からタクシー会社に電話をして、迎えに来てもらうことにする。大池の入り口でタクシーと合流したので、大池を見るまで待ってもらう。小池はすでに池ではなくなって、原っぱとなっていた。大池は細長い池で、人が作ったような池だった。
タクシーに乗車し、見はらしの湯に行ってもらう。海のよく見える露天風呂がすばらしい見はらしの湯で汗を流し、次は登龍峠に立ち寄ってもらう。ここは、展望がすばらしく、逆行だったが、八丈富士がよく見えた。土産物屋でタクシーを降り、買い物をして船見荘に戻った。
船見荘の夕食は、バーベキューだった。宿のサービスなのか、たっぷり入った焼酎の回しのみがあった。
★4月29日 今日は早起きをして、神湊漁港付近まで行って日の出を見る。雲があったが、真っ赤な太陽が水平線から姿を現した。日の出を楽しんで、宿に引き返す。
朝食後、宿の車で、港まで送っていただく。乗船手続きを済ませ、船が来るのを待つ。八丈高校の2年生たちが京都に旅行してきたのだろうか、八つ橋などのお土産を持って大勢下りてきた。一昨日、八丈富士に登った2年生たちが出迎えてくれたようだ。
船からの八丈富士を楽しんでいると、前の方でトビウオが飛んだとKさんが言う。まさかと思ったが、よく見てみると、船に驚いたのか次々にトビウオが飛び始めた。こんな光景を見ることはないので、みんな喜んでいた。
船内に戻ると、食堂で、ケーキが準備されていた。なんと、「アルプ10周年おめでとうございます」と書かれている。KMさんたちが企画して、準備してくださったそうだ。心遣いに深く感謝します。設立時からいる視覚障害者のKさんと一緒にナイフを持って、ケーキに入刀する。柔らかいケーキは、12等分すると形が崩れてしまったが、心もこもっていて、とてもおいしかった。
寝たり話をしたりしながら、長い船旅を楽しんで、竹芝桟橋で船を下りた。今回は、10周年記念山行でしたが、思わぬサプライズがあり、とてもうれしい気持ちで終えることができました。次の10年に向けて、気持ちを新たに進んでいきたいですね。 記:網干
《参加者の感想》 2013年のGW第一弾ははじめて八丈島へ。11時間近い船旅から旅がはじまる。 初日は海から綺麗にみえた富士山のような八丈富士をトレッキング。山への坂道をどのくらい歩いただろう。島の強い風に吹かれて流れる雲が印象的でした。八丈富士の登山道は9割以上階段で面白くない。しかしとにかく空と海にかこまれた景色がよかった。とにかく階段を上ること1280段でお鉢めぐりが出来る山頂付近に到着。 山頂は風が強く、時折耐風姿勢になって這うように山頂へ到着。風が強くてお鉢めぐりはできなかったが充分に八丈富士トレッキングを堪能できました。
翌日は唐滝から三原山へ。これまた唐滝まで以外は舗装道路をトレッキング。唐滝でマイナスイオンばっちり浴びて気持ちがよかったです。見晴らしの湯で海を眼下にまったり。船見荘の食事も島の幸を山から海までもれなく食べ応え十分。いつになくなんとも贅沢な旅をしてしまいました。
八丈太鼓を見ることができて、そして舞台で踊ることもできて島の観光を充分楽しむことができました。流人の島でもある八丈島。コンビニもない、贅沢なものはなく、シンプルな暮らしがある。丸い石を使った石垣には感心してしまいました。見事な整列。一生懸命運んで作り上げたのでしょう。ここには歴史がそのまま残っている、そんなことを感じる癒しの旅でした。楽しい時間を一緒に過ごしていただいた皆様、ありがとうございました。 記:S.Kさん
八丈島港から見た富士は、雄大に聳えていました。 お昼に、K、Nさんからいただいた、島寿司が、最高に美味しかったです。後から、八丈島高校の遠足の一行が登って来て若いエネルギーをいただきました。850mほどの山でしたが、急登で、山頂付近では、火山岩の岩登りもあり、島ならではの、強風で、飛ばされて海に、吸い込まれそうで、山頂が、遠く感じましたが、地球が丸く見えるようなすばらしい景色でした。 丸い石積みの歴史も、見れて、牧場で牛を見れて大変中身の濃い一日でした。
日曜日は、歌と踊りを見て、太鼓を叩かせてもらい、三原山は、藪こぎで、あまり踏みならされていないような道でしたが、島のジャングルを体験できて、さわやかな雲の流れの早い島の風を感じて大変良かったです。 見晴らしの湯のような、マリンブルーの海の見える温泉露天風呂は、初めてでしたので、塩辛い湯と景色を感じる事が出来て大変良い山旅でした。 記:M.Kさん
10周年記念・八丈富士登山に参加して
八丈富士の山頂近くでは猛烈な風で、海まで飛ばされそうになりました。みんな必死で草木につかまりながら山頂へ。万歳です。民宿では夜空を見上げて「あれが北極星」、「真上に見えるのが北斗七星だね」の声に青春時代に戻った気分でした。三原山では少しばかり道に迷いましたが山頂に辿り着いて、またまた万歳です。
帰りの船内でのささやかな10周年記念パーティ。笑いあり、歌あり、もちろんお酒も。今回は思いがけなく、郷土芸能に触れ、また八丈島の歴史にも触れることができました。夕暮れどきのドライブもあって八丈島の自然を十分満喫できたように思います。
そしてなによりも口下手な私にとって、気遣いなしの男性陣と姉いもうとのような素敵な女性陣と少なからず心が触れ合えたように感じました。ありがとうございました。 記:H.Mさん |
八丈富士・三原山山行報告