実施日 | 山名 | 参加者 | 会員 | 障害者 | 1名 | 健常者 | 5名 |
平成25年10月5日 | 栗駒山 | 合計 6名 | 会員外 | 障害者 | 0名 | 健常者 | 0名 |
コースタイム: 10/5 民宿秣森(13:10)…世界谷地P(13:40)…第一世界谷地(13:50)…十字路(15:10-15:20) …世界谷地P(16:30)…民宿秣森(16:55) 10/6 イワカガミ平(7:30)…沢(8:45-8:50)…東栗駒山(9:40-9:50)…栗駒山(10:50-11:25)… (産沼経由)…須川温泉(13:45) |
天気: |
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★10月5日 くりこま高原駅からタクシーで民宿秣森に向かう。民宿に着くと、まだチェックインの時間でないが、食堂で持ってきた昼食を食べさせていただくことができた。それだけでなく、お茶やコーヒーまで振る舞っていただいた。オーナーからはいろんな話を伺うこともできた。五年前の宮城内陸地震では甚大な被害を受け、半壊だったらしい。半壊と言われても住み続けることはできず、立て替えたそうだ。建物は新しく、とてもきれいで、コーヒーもドリップだ。
昼食後、世界谷地に歩いて向かう。名前がすごいが、この付近は、終戦後岩手県南東部に住んでいた人たちが開拓して住むようになったところらしい。秣森の方もその一人だ。
まずは車道歩きだが、道路にブナの実がたくさん落ちている。熊たちはこの小さな実を一生懸命に拾って食べているのだろう。世界谷地の駐車場からは、まだ紅葉していないが、色が淡くなってきた柔らかい緑の林を歩いて行く。第一世界谷地の湿原は、ドウダンツツジの紅葉が素晴らしい。できればブナの大木を見たいと思い、さらに奥まで登っていく。大地森コースの分岐まで歩き、そこから引き返す。ブナの木はまだそれほど大きなものがなかったが、それでもかなり大きなものもあった。
帰りは、通行禁止になっているが行けないことはないと聞いてきた第二世界谷地経由で帰ることにする。第二世界谷地は、木道が古くて、三分の一くらいが折れていたが、歩けないことはない。
民宿に戻って、風呂に入り、夕食後は、明日に備えて早々に横になった。
★10月6日 民宿の方からイワカガミ平まで送っていただく。イワカガミ平に着くと、霧が晴れ、東栗駒山方面の紅葉が目に飛び込んでくる。山全体が真っ赤に燃えているようだ。秣森の女将さんも「あまり来ないので」と写真をたくさん撮っている。
送っていただいた民宿の方にお礼を言い、東栗駒山を目指して登り始める。中央コースのしばらく同じ道を行くのかと思ったら、すぐに分岐だった。通り過ぎてしまったが、教えてもらってすぐに引き返した。
この道は、赤土で滑りやすく、浸食のせいかえぐられて段差が非常に大きい。何カ所もロープが垂れ下がっていた。しかし、周囲は紅葉の海のようだった。紅葉の海に潜って泳ぐかのように、登っていく。
時間がかなりオーバーしていたが、ようやく沢に到着する。沢の対岸もきれいに紅葉している。沢に出会ったところで休憩し、沢を遡っていく。一枚岩のナメとなって流れているので、沢登りをしているようで楽しい。全盲のAさんも順調に付いてくる。Kさんはこういうところは不慣れだが、HNさんがサポートして順調に登ってくる。
紅葉は、この沢を渡ってからが本番だった。一時的だが霧が晴れて栗駒山の山頂を見せてくれる。手前には真っ赤に色づいたカエデがあり、周囲の山腹も見事に色づき、赤、黄、緑の三段染めとなっている。
少し登ると、再び霧に包まれてしまった。傾斜も緩くなり、木々も低く、晴れていたら展望が素晴らしいところだっただろう。霧が深いので、雨具を付けて歩く。岩も少し出てきたところを超えていくと、東栗駒山に到着した。後から追いついた人が、Kさんのポンチョの背中の膨らみを見て「赤ちゃんですか?」と聞かれたのには、みんな大笑い。その人が、ガイドブックに出ていた東栗駒山から栗駒山方面の写真を見せてくださる。その紅葉は、真っ赤な帯が二重にあるような、素晴らしい紅葉だった。今日、晴れていたらそんな風景が見えたのだろうと思うと、残念な気持ちになったが、紅葉はこれからもたっぷりと楽しませてくれた。
まだまだ続く紅葉の尾根を緩やかに登っていく。霧が晴れ始め、山頂が見えてきた。右手には雲海の上に焼石岳も見えている。笊森方面への分岐を過ぎ、草紅葉の草原を過ぎると、栗駒山への最後の登りにかかる。左下には、中央コースの尾根の紅葉やそのさらに右手の尾根の紅葉が、くっきりとした姿を見せてくれる。山頂の左手奥には、もしかしたら鳥海山かもしれないと思われる青い山が一瞬姿を見せてくれた。
山頂に全員そろい、昼食タイムとする。7年前の7月に来たときは、雨だったため、我々以外誰もいない山頂だったが、今回は大混雑の山頂だった。集合写真を撮って産沼コースの下山にかかる。山頂付近は、紅葉する木が少ないことと、時期的にもう紅葉が終わっていることもあり、静かな登山道が続く。しかし、次第に紅葉が深まり、霧の中でも目を見張る美しい部分が出てくる。
シラタマノキの実やマイヅルソウの実などを楽しみ、さらに下ると、産沼があった。産沼の周囲は紅葉する木が少ないようで、緑がほとんどだった。さらに下って、左後ろに振り向くと、霧が晴れてものすごく美しい山腹が広がる。霧が晴れると須川コース方面も見える。須川コース方面は、赤よりも黄が多いようだ。
階段を下り、川を渡って案内板を見ると、そこは三途の川だった。とうとう渡ってしまった。湿原の木道に飛び出すと、須川コースと合流する。名残が原の湿原に付けられた木道を歩く。ここもはっとするような色づきの良いナナカマドが楽しませてくれる。最後まで美しい紅葉を楽しみながら下ると、須川温泉に飛び出した。源泉から流れ出した沢は、少し熱いくらいだった。露天風呂に入って汗を流し、無事の下山を祝った後は、バスに乗り込んで、一ノ関駅を目指す。
とにかく、赤、黄、緑の三段染めの紅葉を堪能できた山でした。私自身がこれまで見た紅葉の中で、最も美しかったのは間違いないと思います。栗駒山の紅葉に( ^_^)/□☆□\(^_^ )カンパ-イ!
記:網干 |
栗駒山山行報告