実施日 | 山名 | 参加者 | 会員 | 障害者 | 1名 | 健常者 | 3名 |
平成27年2月21日~22日 | タカマタギ | 合計 5名 | 会員外 | 障害者 | 0名 | 健常者 | 1名 |
コースタイム: 2/21 土樽(9:00)…毛渡沢(9:20-9:50)…尾根上(14:40)…850m付近(15:00) 2/22 850m付近(7:40)…土樽(10:00) |
天気:2/21 快晴、2/22 晴れ | ||||||
☆2月21日 雪洞に泊まりたいという私より若い人たちの声に応えて、雪深い上越のタカマタギで雪洞山行を行うこととした。
降雪が続いている新潟県だが、この週末は好天に恵まれる予報になった。予報通り、当日はすばらしい天気に恵まれた。日曜日より土曜日の方が天気が良い予報なので、当初の計画を変更して、土曜日に山頂を目指すことにした。そのため、早朝の新幹線で越後湯沢まで行き、上りの上越線で土樽まで戻る。強い日差しに照らされて雪の白さがまぶしい。
土樽駅で足拍子岳に登るというブッシュ山の会の人たちと別れて、駅前の車道を歩く。毛渡沢の橋を渡って、すぐに左に折れる。しかし、ここで道を間違ってしまった。付いていたトレースにしたがってそのまま歩いていたら、林道がなくていつまでも沢の方にトレースが付いている。これは仙ノ倉山へのトレースのようだ。引き返して、線路脇の急坂を登る。そこからは、林道らしい両側を樹林に挟まれた雪道が続いている。
一つ目の尾根を過ぎ、二つ目の尾根を登っていく。本来の尾根末端ではなく、少し手前の樹林の少ない斜面を斜めに登っていく。ワカンを付けても30cm程度のラッセルだが、水分をたっぷり吸って非常に重い雪だ。
それでも高度を上げるにつれて景色も変わってくる。まばらになった樹林の向こうに、茂倉岳や万太郎山が見えるようになる。これから向かう棒立山も見えてきた。
ラッセルは、男性3人で交代で行う。雪山が初めてのKさんもがんばるが、足を抜く時が雪の重さでつりそうだという。
標高850m付近の比較的平坦なところに雪洞を掘ることを決め、ここから空身で登ることにする。しかし、重い荷を背負ってここまで登ったKSさんは、さすがに疲れたようで、ここで待つということで、4人で山頂を目指した。私も、22kgのザックがなくなり楽になったが、重い雪のラッセルは大変だった。
かなり登っていくと、目の前に垂直に近い雪壁が現れた。私が先頭で登っていく。Fさんには無理なので、雪壁の下で待っていてもらうこととする。雪壁の雪を崩し、足場を作って、ピッケルと手のひらを差し込んで登っていく。登り着いたところは、棒立山に続く尾根上だった。すばらしい展望が広がる。TさんもKさんも続いて登ってくる。尾根上からは、茂倉岳の右奥に谷川岳も見えている。そして、稜線が万太郎山へとつながっている。後ろには真っ白な巻機山が見える。
尾根上の展望を楽しんだら、雪壁を慎重に下る。Fさんと合流し、KSさんが待つ雪洞予定地まで戻る。
早速、雪洞を掘り始める。入り口の箇所が四角になるように掘り、スコップで四角いブロックに切り出す。5人用の雪洞にするため、入り口を二つにする。両側から掘り進め、反対側から声が聞こえるようになると、すぐに貫通した。壁や天井がでこぼこにならないようにできるだけきれいに作る。完成するまで約2時間かかった。
その後、外できりたんぽ鍋を作って食べる。野菜や肉も豊富でこんな重いものを持ち上げてくれたKさんとKSさんに感謝だ。
夜、雪洞内で寝ていると、天井から滴が入り口にいるKさんのシュラフカバーに落ちているようだ。対策するのも難しく、Kさんは一晩だけだからと我慢してくれた。
☆2月22日 朝、起きると雲が増えていたがまずまずの天気だった。しかし風は昨日より強い。朝食のパンを食べ、今日の予定を聞くが、みんな下ることに賛成だった。正直、私も疲れているので、下山する意見にホッとした。
朝なのに雪は柔らかく潜るため、下りもワカンを付けた。登りと違って下りは早い。それでも、10時6分頃発車する電車に遅れないように、途中からさらにペースを上げる。最後の車道は気合いを振り絞ってがんばる。先頭はやっと10時に駅に到着する。時刻表を見ると、10時6分発は、下りだった。登りは12時過ぎ。何もない土樽駅で2時間以上も待つのは耐えられないので、越後湯沢まで行って風呂に入ることにする。
駅にある酒風呂で汗を流し、登りの各駅停車で上野駅に向かった。真っ白な雪面はとてもまぶしかったが、仙ノ倉山にはもう笠雲がかかっていた。
記:網干 |
タカマタギ(尾根上まで)個人山行報告