実施日 | 山名 | 参加者 | 会員 | 障害者 | 1名 | 健常者 | 8名 |
平成26年4月13日 | 九鬼山 | 合計 9名 | 会員外 | 障害者 | 0名 | 健常者 | 0名 |
コースタイム:禾生駅(9:25)…分岐(10:30-10:40)・九鬼山(11:35-12:10)…禾生駅(14:20) | 天気:晴れ | ||||||
今日は春霞が強すぎて、どこかぼんやりしている。展望は期待できないが、春の妖精たちに会えることを期待して禾生駅を後にする。
禾生第一小学校の向こうに、これから登る九鬼山方面が見えている。駅前の道を北東側に歩く。正面には昨日安倍総理がケネディ大使と乗ったリニア実験線が見えている。途中で右に曲がるのだが、私の2008年版昭文社の地図には出ていない道があり、途中で出会った女性がこの道は違うと教えてくれた。
川にかかる古い煉瓦造りの陸橋のような橋は、水路として使われていた。先行パーティーの大集団は、私たちが下山コースとしている弥生峠方面に登っていった。私たちはすぐ左に曲がり、愛宕神社から登っていく。民家のカタクリが根を伸ばして出てきたのか、登山道の脇に今年はじめて見るカタクリが咲いていた。
しばらくは植林帯を登る。わりと近くでヤブサメのさえずりが聞こえる。この春、はじめて聞いた夏鳥のさえずりだ。
足下には、ピンクの可憐なスミレが咲いている。帰ってから調べたらヒナスミレのようだ。タチツボスミレも咲いている。田野倉方面から上るコースと合流すると、そこにはイカリソウが咲いていた。
今までも結構な登りだったが、急坂はここから始まる。まっすぐ登ると急坂登山道、左は新登山道と書かれた標識があったが、急坂登山道は道があるようには見えなかった。新登山道を登るが、ジグザグではあるものの、急坂であることには変わりない。虎ロープの張られたところもあり、そこを過ぎると傾斜が落ちてくる。上を見ると、弥生峠から登ってきた大勢のグループが山頂に向かって歩いていた。
山頂は、比較的広く、北側が開けていた。滝子山から黒岳、雁ヶ腹摺山方面の小金沢連嶺がよく見えた。右に目を移すと、遠くに雲取山らしき山がうっすらと見えていた。
山頂で、中国から来た若者と会話をし、下山にかかる。弥生峠方面は、アブラチャンやキブシ、サクラなど、樹木の花がたくさん咲いている。識別はなかなか難しい。
登ってきた人が、この付近はイカリソウやシュンランが多かったのだが、盗掘にあってほとんどなくなってしまったという。掘り返した後が何カ所かあった。心ない人に淋しい気持ちになる。
それでも、ひとつだけシュンランを見つけた。シュンランにありがとうと心の声でつぶやき、山を下りていった。
麓の町では熊が見つかったので注意するよう、放送が流れていた。人間の犠牲にならずに、熊に山に戻って欲しいと願う。 記:網干 |
九鬼山山行報告