今日は冷え込みは強かったが、日中は穏やかで歩いていると暑く感じるくらいだった。

　今回は少人数だが、Iさん親子が初参加なので、とても新鮮な雰囲気だ。リーダーはＮさん。しっかり下見をしていただいたおかげで迷うことなく歩けました。

　障害を持つM君は、しゃがんでいる私の帽子をいきなり持ち上げたので驚いたが、歩き始めるとすぐに手をつなぎ、腕を組んでくる。中２だが身長はもう私と同じくらいで、もうじき180cm以上になるのではないかと思う。

　登山道に入っても、M君は腕を組み、さらに腕にぶら下がるようにして歩くようになる。それでも順調に進んでいる。要害山には計画より少し早く到着。M君はそろそろおなかがすいてきたようだ。もう少し我慢して歩くことにする。

　縦走路から少し外れたところに天狗岩はある。階段を下り、さらに登り返して天狗岩に到着する。ここへ岩場のため、展望がすばらしい。多摩川の流れに沿って町が見え、その向こうには、高水三山方面が見える。大岳山もひときわ高く見えていた。M君が落ちないように注意しながら、集合写真を撮る。下見の時はほとんど人に会わなかったそうだが、今日は数パーティーと出会った。

　天狗岩から来た道を引き返し、赤ぼっこに向かう。赤ぼっこは、植林された木を伐採してあり、展望が良い。ピークに１本だけ木を残しているようだ。関東平野の向こうに筑波山が見え、都心のビル群とその左にスカイツリーも見えていた。

　赤ぼっこで昼食を摂り、馬引沢峠に向かう。馬引沢峠は何の変哲もないところだったが、マウンテンバイクが１０数台乗り捨てられてあった。ここからオリエンテーリングに行っているようだった。

　ここから分かりにくい道を下見をしたＮさんコンビに案内してもらって、迷わずに二つ塚峠に到着する。途中からＭ君には、ザックに付けたひもにつかまって歩いてもらっているが、ぐんぐん引っ張られるので、足腰の鍛錬になりそうだった。

　墓地の横を通り、さらに下って行くと天祖神社に到着する。相変わらず、誰かがお賽銭を入れると、それに便乗して、一緒に山の安全を祈る。

　あとは、車道を歩いて青梅駅を目指す。Ｍ君に、今日は楽しかったか聞いたら、「楽しかった」と答えてくれた。お母さんが、楽しくない時は、なんて言って良いのか分からないので、返事をしないと教えてくれる。

　Ｉさん親子には、初参加を楽しんでもらえたようだ。今度は、妹さんも一緒に参加かな？

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　記：網干