倉見山山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 3名 健常者 6名
平成27年1月18日 倉見山 合計 9名 会員外 障害者 0名 健常者 0名
コースタイム:寿駅(10:05)…富士見台(11:05-11:10)…見晴台(13:30-14:00)…
        倉見山(14:05-14:10)…長泉院(16:00-16:20)…東桂駅(16:40)
天気:快晴

 参加者の状況で弘法山も検討したが、サポート体制が何とか組めそうなので、当初から予定していた倉見山を実施することにした。

 

 山梨県では木曜日に雪が降った。都留市のホームページを見ると、麓は10cmくらい。登山口は15cm、山の上は20cmとなっていて、雪崩や滑落の危険があるから入山しないようにと書かれている。これは、雪の経験のないハイカーにはその通りだと思うが、山の経験があるものには、美しい雪景色に出会える少ない機会。とにかく、現地で状況判断することとして決行した。

 

 最高の天気に恵まれて、富士山が大きく見えてくる。めでたい名前の「寿駅」に降り立つ。無人駅だった。駅を出ると、すぐに大きな富士山がよく見える。コンビニで食べ物を仕入れ、トイレを借りて出発する。

 

 学校の道路に面した壁にはきれいな壁画が描かれている。子どもたちとの関わりが長かったCさんは、「良い教育をしているな」と評価していた。高速道路の下をくぐって行くと、畑の雪景色の向こうに障害物なく富士山が見える。望遠で引くと、距離感が圧縮されて富士山がひときわ近づいて見える。

 

 登山口が分かりにくく、シチズンの物流センター手前に道があったので、そこを登ってみることにする。しかし、トレースは全くなかった。雪が滑りやすいので、全員、軽アイゼンを付ける。

 

 道なりに登っていくが、どうもここは鉄塔の巡視路のようだった。それでも、尾根の上に出てきて、別のトレースに合流する。私の2006年版昭文社の地図にはこの尾根コースの登山道は書かれていないが、最新版のものには書かれている。富士山がよく見える富士見台で休憩する。

 

 ここからも踏み跡は少なかったが、登山道は明瞭だったので、尾根に沿って登っていく。登っていくと、時々富士山がよく見えるところを通過する。麓の町の雪景色も美しい。南アルプスの聖岳がまず見えるようになり、続いて荒川三山、そして手前の山の上に赤石岳が見えるようになる。

 

 雪は次第に深くなる。後ろと間が空いたので、落ちている枝をよけたり、踏み跡だけのトレースを踏み固めて広くしながら登っていく。今日は一つない快晴だ。東桂から登ることも考えたが、寿からの方が富士山がよく見える。このよく見えるコースを、東桂から登ると午後通過するため、逆光の富士山しか見られない。それも考えて、午前中の富士山を心ゆくまで見られる寿からのコースを選定した。これは正解だったようだ。

 

 ようやく杓子山からの分岐に到着。山頂まであと一息。痩せた岩の多い尾根を慎重に登ると、見晴台に到着する。ここで昼食タイムとする。すでに13:30。富士山は逆光になり、純白には見えなくなっていた。

 

 予定より1時間以上遅れているので、山頂で集合写真を撮り、早々に下山を開始する。この下りが今日のポイントだ。なかなか急坂で、不慣れな人をサポートしながら下る。ロープも一部に張られていた。

 

 急坂を過ぎるとあとは歩きやすい。鉄塔を過ぎ、さらに下って行くと、麓の屋根がぐんぐん近づいてくる。降り立った長泉寺でアイゼンを外して車道を歩く。無風快晴のすばらしい富士山を楽しむことができました。みなさまお疲れ様でした。

                                                                 記:網干

 

《参加者の感想》

こんなに間近いに雄大な富士山の姿を見ることができてハッピー!!

天気は晴れていて風もない 青い空に白い倉見山、またまた雪山体験です。

皆さんにカンパイ!!

富士山は今日も晴れていました。

                                                              記:Y.Fさん

 

 

晴天の中、富士急行線、三つ峠と杓子山の間の山、倉見山へいきました。

燕岳のときと同じように無風で富士山は裾野から山頂まで絵のように、ドーンとおさまっている。先週の大平山で見た富士山とは違っておだやかに見えました。木金と雪が降ったらしく、雪は20cmほど積もっていて、アイゼンがよく効きました。倉見山までは標高をあまりあげることなく、長い距離を歩いて少しずつ山頂に近づく感じ。変化のない歩きに飽きてきてしまって、わたしは無言のまま、雪を踏む音をリズムよく楽しんでました。

 

山頂から見る富士吉田市の町波も真っ白になっている。これはこれで綺麗だなと思いました。登山客は少なくてすれ違ったのは3人くらいだったでしょうか?

 

行く前は地図をみてこれがC?と思って臨んだが、歩いてみれば、恐るべし、倉見山、Cランクにふさわしい山でした。積雪があり、グレードはそれ以上だったと思います。転ぶときはサポートする方もされる方も変わらない。ただ上手に転べるかどうかだなとひとりそんなことを考えながら麓を目指しました。

 

山では暑く感じたけど、道路に出たときはダウンを着込むほど風が冷たく感じました。電車の温かさが心地よくて、これを期待して歩いてるんだろうなと思います。つぎはどこでそんな幸せ感を感じることができるのかな?

                                                              記:S.Kさん