実施日 | 山名 | 参加者 | 会員 | 障害者 | 2名 | 健常者 | 4名 |
平成27年2月28日 | 那須岳(茶臼岳) | 合計 6名 | 会員外 | 障害者 | 0名 | 健常者 | 0名 |
コースタイム:大丸温泉(9:40)…峰の茶屋跡避難小屋(11:30-11:55)…茶臼岳(12:40-12:50)… 峰の茶屋跡避難小屋(13:20)…大丸温泉(14:40) |
天気:晴れ後快晴 | ||||||
今回の那須岳は、3月1日に予定していたが、サポート不足で苦しんでいた。冬山に行かれる人自体が少ないので、もともと実施することが難しいのだが、何とか調整できないかいろいろ考えてみた。 そこで、サポートできる人で土曜日なら参加できる人がいるかどうか、すでに参加申し込みしていた方には変更が可能か確認した。すると土曜日なら参加可能の健常者の人がひとり、土曜日は無理という視覚障害者の人がひとり。その結果、土曜日なら私を含めて6人、日曜日なら4~5人になる。そこで、考えに考えた末、土曜日にするか日曜日にするかは、天気予報で決めることにした。どちらかの曜日に固定して、決めた曜日が悪天で、別の曜日が好天になると、滅多にないチャンスを無駄にすることになるため、最も公平な天気予報に従うことにした。参加予定のみなさんにも、理解していただき、今回、好天に恵まれた土曜日に実施できた。
天気予報では、午前中は風が強いが午後には収まるとのこと。黑磯駅に着くと、晴れているが、まだ那須岳の山頂付近は雲に覆われて見えない。
大丸温泉で、アイゼンなどを付け、出発準備。那須の茶臼岳は、山仲間アルプで冬に2回実施したが、2回とも強風などで途中で引き返している。今回は、好天に恵まれたので、できれば登頂したい。
出発前に、耐風姿勢をみなさんに覚えてもらう。両足とピッケルで△を作り、重心を低くして安定した形を作る。おしりを突き出してちょっと?という人もいたが、ある程度形になったので出発する。
トレースはしっかり付いている。途中で、車道を歩いたり、横切ったりする。ロープウェイの山麓駅を過ぎ、峠の茶屋の下の駐車場を通過する。駐車場も雪原のようできれいだ。登山口にある鳥居は、足の部分が雪に埋もれて、上の部分が腰くらいの高さになっている。視覚障害者のFさんは、鳥居があると聞いて上を見ているが、下にあることを知って驚いている。
登山道は樹林帯に付いている。時折、風花が舞うが、日も差している。那須岳や朝日岳の山頂部も見えるようになってきた。
森林限界付近から次第に風が強くなるが、冬の那須にしてはそよ風程度。さらに登ると、峰の茶屋が見えてきた。
峰の茶屋に着くと風はあるが冬の那須岳としては非常に弱い。避難小屋の脇で昼食タイムとする。これから登る茶臼岳は、無間地獄側からいつもながらの蒸気が噴き出している。
山頂への道も、雪が風で飛ばされて積雪は非常に少ない。トラバース気味に登ってお釜の一角に立つ。案内板は、山頂への矢印が右側になっている。山頂の祠は左側に見える。ロープウェイの駅を左とすると、その次の登山道を行くと考えると、案内板が間違っていないとも言えるが、間違う人もいるだろう。先に案内板を作ってしまったから、それを使うしかなかったというところだろうか?
山頂に到着すると、360度の展望。北側には、朝日岳や三本槍岳が見える。その左には、流石山や三倉山方面、その左手には、遠く上越の山々がうっすらと見えている。南側に目を転ずると、大佐飛山とその奥に高原山などが見える。日光の山もうっすらと見えていた。
山頂で写真を撮って、お釜を一周する。途中で、エビのしっぽがびっしり付いた岩があった。風が強いことを物語っている。
下りは順調に峰の茶屋跡を過ぎ、樹林帯へと入っていく。タクシーを呼んで、下って行く。大丸温泉に着くと同時にタクシーが来てくれた。過去に3回来た冬の那須岳ですが、初めて好天に恵まれました。山の神様のおかげか、脳天気な人のおかげか、どちらにも感謝して、タクシーに乗り込んだ。
記:網干
《参加者の感想》 空は青く、隣の朝日岳はきりっとそびえ立ち、あとは、那須岳頂上の雲が流れたら‥‥ そよ風と行っても時々体が揺れる。道は、ところどころ雪がない、温泉がわき出ていて暖かい所なのか、風で雪が飛ばされているのか? 段々風がやんできた。やった!! 頂上です!!周りの雲は、なくなり青空です。バンザイ バンザイ!! またまた、リーダーをはじめ皆様のおかげで、素晴らしい眺望を見ることができ、楽しい冬山を体験することができました。ありがとうございました。 そして会員の皆様、この山の山行に参加させていただきありがとうございました。 記:Y.Fさん
先週は上越の山で重い雪に足をとられながらも雪洞を楽しんで・・・ また来てしまった、雪山、今日は那須岳。今日は荷物は軽い。やっぱり荷物が軽いと気持ちも軽くなる。わたしの住む地元では美味しいと有名な小麦まんじゅうをみんなにさっさと渡して、さらにザックは軽くなる。あんこは重い。それを人はエネルギーに変えるんだから重いはずだ。
車中からみた那須岳は山頂もどんよりして、風が強そうだなと感じた。先週と同じスタイル。違うのはワカンではなく、アイゼンであること。山岳救助隊の研修をやっていたようで、みんなヘルメットをしている。最近は普通の登山者もヘルメットをしている人が目立ってきた。最近買ったジャケットもヘルメットをかぶってもかぶれるフードなので大きい。
登山口すぎたあとすぐに現れる狛犬のいる鳥居が埋もれている。どれだけ積もっているかがよくわかる光景。すごい。
峠の茶屋跡地を見ると人が建物に張り付くことなく立っている。風はおだやからしい。リーダーはそよ風といっている。雪山でそよ風という言葉が合わない気がしたけど、まさしくその通りで、穏やかだった。
山頂までは温かい日差しをうけて歩けた。山頂は風が強かったけど、急いで万歳万歳。御鉢めぐりをしてそよ風を受けながら元来た道を下山。岩まじりの道をアイゼンで歩くのに疲れたのでリーダーに承諾を得て、アイゼンを外して下山。自由を取り戻したわたしの足。滑りながらも一度転んだだけで無事に下りてくることができた。
先週の上越の雪と比べてさらさらしている。ここでは雪洞はできない。雪洞は上越または北アルプス北部でしかできないといっていたリーダーの言ってることがよくわかった。先週の雪は水分が多く、一歩一歩が重く感じた。今回は足取りは軽く、雪を蹴って歩いてるように感じた。自然はいろんなことを教えてくれる。
救助隊の方がここで救助のために訓練している姿を拝見することができたことは貴重な出会いでした。「午後から晴れるから気を付けていってきてください」といった言葉とあの笑顔が思い出されます。参加者の皆様、お世話になりました。また笑顔で会えることを楽しみにしています。 記:S.Kさん |
那須岳(茶臼岳)山行報告