実施日 | 山名 | 参加者 | 会員 | 障害者 | 0名 | 健常者 | 4名 |
平成27年10月25日 | 天狗山・男山 | 合計 4名 | 会員外 | 障害者 | 0名 | 健常者 | 0名 |
コースタイム:馬越峠(10:15)…天狗山(11:05-11:35)…男山(13:20-13:50)…信濃川上駅(16:00) | 天気:快晴 | ||||||
登山知識及び技術向上コースの源治郎沢が参加者不足で中止になっため、個人山行をすることになった。参加希望のメンバーを考慮して、昨年実施計画を取り消した天狗山から男山への縦走を行うこととした。
信濃川上駅からタクシーで馬越(まごい)峠へ向かう。車窓から岩山の天狗山が見える。迫力ある山容だ。
馬越峠でタクシーを降り、天狗山へ向かう。いきなり急登となる。落ち葉が岩の上に積もり、滑りやすいので注意が必要だ。傾斜が落ちてからも岩の道が続く。途中で右側が切れた岩場をトラバース気味に通過するところがあるが、ここが今回一番厳しいと感じた。視覚障害者の人たちと登る場合、ここが最も要注意だろう。
さらに行くと、新しいロープが張られている。小ピークから先を見ると親子連れが前を歩いている。夫婦と子どもが3人いたが、一番下の子は3歳という。ロープの張られた岩場をお父さんのサポートで元気に登っている。
慎重に岩場を登っていくと天狗山の山頂標識が見えた。そこはすばらしい展望だ。正面にはこれから向かう男山が見え、その向こうには八ヶ岳が多くの峰を連ねている。南アルプスや浅間山が見え、浅間山と八ヶ岳の間には、遠く白い雪をかぶった北アルプスが見える。山名は分かりにくかったが、左側の山の奥に白く尖った山が見えるので、それが剣岳だと確認する。そうすると、その右にある3つほどの山は白馬三山だ。端牆山と金峰山も見えている。
天狗山で少し速い昼食を摂り、男山に向かう。最初から岩の道となる。北側の斜面はダケカンバの白い幹がいくつも並んでいて美しい。ここの下りは、それほど高度感はないが、左側を見ると、少し先から岩壁となって落ちているだろうことが想像できる。うっかりミスをしないように慎重に下る。かなり下って振り返ると、山頂からほぼ垂直に岩壁が落ちている。ここの岩はチャートだということだ。見た感じでは、かなりごつごつしている。
次々に現れる岩場を慎重に下って行く。ロープの垂れ下がった急な岩場を過ぎると、しばらく穏やかな道となる。カラマツ林の中を気持ちよく歩く。
途中、北側の斜面を歩くところで、Oさんの大声が聞こえた。落ち葉に隠れたくぼみに足を乗せてバランスを崩したようだ。2mほど転がったが、ここは危険な場所ではないので、事なきを得た。ただ、頭を少し打ったようだ。せっかくヘルメットを持ってきたので、かぶってもらうことにする。
その後も次々現れる岩場を通過する。展望の良い場所も何カ所かあり、端牆山の右手に富士山も見えるようになってきた。振り返ると、越えてきた天狗山も見える。男山も近づいてきた。
信濃川上への下山路を過ぎて、ロープの垂れた斜面を登っていくと、男山の山頂に到着した。ここは、天狗山以上に展望が良い。八ヶ岳や南アルプス、浅間山、そして富士山、瑞牆山、金峰山、小川山、国師ヶ岳、北奥千丈岳、甲武信ヶ岳と見える。麓の高原野菜畑も美しく見える。
ゆっくり休憩して、下山にかかる。先ほどの分岐まで戻り、急斜面を下って行く。最初は非常に急な斜面だ。尻餅をついても良いが、転がらないように注意して下る。周囲はカラマツ林だ。すっかり紅葉している。
傾斜が落ちると林道になる。あとはぐんぐん下って行く。右後ろに登ってきた男山が高くそびえている。最後は車道を歩き、千曲川を渡る。左手は上流側。5月末に行った甲武信ヶ岳の下にある源流から流れ出た水がこんなに大きな川となって、さらに流れていっている。傾いた秋の日差しが、うっすらと周囲の山々を染め始めた。
記:網干 |
天狗山・男山個人山行報告