第15回視覚障害者全国交流登山大会広島大会山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 0名 健常者 6名
平成28年3月4日~6日 弥山(宮島) 合計 6名 会員外 障害者 0名 健常者 0名
コースタイム:3/5 (ハードコース)桟橋前の広場(8:20)弥山(12:05-12:50)ホテルまこと(15:15) 天気:曇り

 広島県の歩く回「友遊」主催の第15回視覚障害者全国交流登山大会広島大会に、当法人から6名が参加した。

 

 1日目は、開会式と代表者会議、その後、夕食と世界遺産説明、登山コース説明があった。

 

 2日目がいよいよ登山の日。博打尾コースを登り紅葉谷コースを下るハードコース、大聖院コースを登りロープウェイで下山するミドルコース、登り下り共ロープウェイを利用するソフトコースに分かれて登山を実施。

 

 山仲間アルプの6人は、それぞれ2人ずつ参加し、ハードコースでは2班の班長、ミドルコースでは4班の班長、ソフトコースでは2班の班長を務める大活躍。私はハードコースに参加した。

 

 私以外は全員六つ星山の会の会員の方たちの2班に入った。ホテルから桟橋前広場まで移動して、ストレッチ。その後、班毎に出発する。

 

 鹿がどこでも普通に歩いている。大鳥居には朝日が当たって赤がいっそう引き立っている。厳島神社の脇を通り、紅葉谷公園へと緩やかに登っていく。

 

 ここから一般の地図にはない博打尾コースに入る。歩く会「友遊」のみなさんが何度も下見をして、安全を確認してくださったおかげで、楽しいコースを歩くことができる。本当に感謝です。

 

 ふもとが見えるところで、広島労山の方が、博打尾コースにまつわる話をしてくださる。さらに登っていくとロープウェイが見えてきた。そして山頂も見えてくる。

 

 もう山頂までの標高差がそれほどないと思われるころ、ロープウェイかや谷駅に着く。ロープウェーの人はここで乗り換えるらしい。今回のコースの一番の難所は、ここから獅子岩駅までの間にあるらしい。

 

 少し歩くと、花崗岩の岩をよじ登るようなところがある。ここと次の岩のトラバース気味のくだりが一番の難所だった。広島労山の方がロープを設置してくださっている。ここでも感謝だ。

 

 獅子岩駅に着くと、山頂がよく見える。花崗岩の岩肌がすばらしい。神聖な場所なので、地元の人たちはクライミングしないのだろう。ハーケンをひとつだけしか見つけられなかった。

 

 紅葉谷への分岐を過ぎ、弥山本堂で霊火堂で沸かされたお湯をいただく。かわいいお地蔵さんがいくつか設置されていた。観音堂、くぐり岩と過ぎていくと、ようやく山頂に到着した。お昼を食べた後、展望台に登る。近くの江田島や広島方面が春霞の中に淡い色で見えている。一箇所だけ大鳥居が見えるところがあった。江田島の右手奥は四国方面。澄んだ空気の冬場ならきっと見えたことだろう。

 

 下山は、紅葉谷コースを使う。ホテルに戻ると、しばらくは自由時間。厳島神社に行く人たちもいたが、私は久しぶりに会った六つ星の人たちと部屋で交流する。

 

 夜は、夕食と団体紹介、親睦交流会、さらに自由交流となる。歌や踊りを楽しんで消灯となる。

 

 3日目は、閉会式の後、山仲間アルプのメンバーは広島観光をする。六つ星の視覚障害者Mさんがボランティアの人と一緒に付き合ってくださる。帰りの飛行機まで時間は十分あるので、広電で原爆ドームまで行く。原爆記念館も見てから広島駅まで歩く。最後に広島城も見てきた。

 

 遠くへの旅だったが、いろんなことを楽しむことができた。また今回のとりまとめをしていただいた歩く会「友遊」のみなさんのおかげで多くの方と交流することができました。多くの苦労があったと思いますが、主催していただいたことにただただ感謝です。そんな思いを胸に帰りの飛行機に乗り込んだ。

 

                                                                 記:網干