根子岳山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 1名 健常者 7名
平成27年6月20日~21日 根子岳 合計 9名 会員外 障害者 0名 健常者 1名
コースタイム:
6/20 ダボス散策
6/21 菅平牧場管理事務所(8:20)…根子岳(10:30-10:40)…東屋(12:15-12:45)…
   菅平牧場管理事務所(13:10)
天気:
6/20 曇り
6/21 曇り一時雨

☆6月20日
 昨晩がらん洞のマスターから電話が入り、明日は予定通り来るのですかと質問がある。当然、行くことを伝える。さらに今朝になって、また電話があり、高速バスは、上田駅まで行かないで、住吉で下りた方がバスの乗り換え時間に余裕があると聞く。

 

 高速バスで移動中も電話が入り、9人乗りのマイクロが準備できたので、住吉に迎えに来てくれるという。とてもありがたい。

 

 住吉でバスを降り、迎えに来ていたがらん洞のマスターに挨拶をして、マイクロに乗せていただく。今日は、私たちだけの貸し切りらしい。

 

 途中で真田本城跡に立ち寄っていただく。樹木の間から、明日登る予定の根子岳と四阿山が見えていた。

 

 菅平に着くと、マスターがダボスの登り口で下ろしてくださる。明日の天気が心配なので、天気の良い今日のうちに少しでも歩いて展望を楽しんでもらおうというマスターの配慮だ。

 

 しかし、M君は、急な予定変更のためにパニックになってしまった。高速バスに乗る時も、パニックになったが、お母さんから、予定が変更されたり、理解できない待ち時間があると、パニックになると聞く。今回も新しい勉強をさせてもらった。

 

 ぐずるM君をIさんがしっかりサポートしてくださる。周囲には、アヤメが咲いている。冬はスキー場となる草原からは、明日登る予定の根子岳と四阿山がよく見える。雲は多いが日が差している。根子岳の山腹には、周囲が真っ赤になるほどのレンゲツツジ群落があった。

 

 がらん洞に入り、汗を流した後は、食堂となるところでくつろぐ。食後は、マスターがピアノを弾いて、いろんな曲を歌わせてもらう。マスターの歌もすばらしい。

 

☆6月21日

 明け方、カッコウの声が聞こえていたが、6時頃には雨が降り出し、カッコウの声も聞こえなくなった。

 

 天気予報は、これまでと変わらず、上空に寒気が入ってきていて、ところにより雷雨になるという。出発を少し遅らせ、四阿山は止めて根子岳のみにすることにした。M君は雷が大の苦手で、もし山中で雷が鳴ると、どうなるか心配なので、今日の登山は中止して、お母さんと一緒に先に帰ることにする。

 

 マスターに登山口の菅平牧場管理事務所まで送っていただく。雨は止み、視界もまずまずだ。四阿山への登山道を右に見て、根子岳に向けて歩き始める。Yさんからマタタビの花を教えていただく。

 

 周囲にはレンゲツツジが多いが、すでに旬の時期を過ぎていた。牧場には牛たちがのんびりと草を食んでいる。そんな風景を眺めながら、ゆっくり登っていく。霧の中に東屋が見えてきた。登るにつれてレンゲツツジが増えてくる。

 

 登山道や視界に入る範囲には、レンゲツツジが途切れることなく続いている。登るにつれて、色が鮮やかになり、つぼみも見られるようになってきた。白樺の白い樹肌とクマザサなどの緑、そしてレンゲツツジの赤が見事なコントラストで楽しませてくれる。足下には、ベニバナイチヤクソウ、ツマトリソウ、マイヅルソウなどが咲き、スズランも咲いていた。樹木では、ズミやクロマメノキの花が咲いている。

 

 樹木が少なくなったところからは麓が見えるようになる。しかし、すぐに雨が降り出した。雨具を身につけてさらに上を目指す。

 

 根子岳はイワカガミで花の百名山に選ばれている。イワカガミよりも他の山ではあまり見られない大群生しているレンゲツツジの方がお似合いだと思うが、田中澄江さんはイワカガミを選んだ。登るにつれて、イワカガミとハクサンチドリが増えてくる。雨なので一眼レフのカメラを出せないのが残念だ。

 

 クマザサの草原から岩の道に変わると山頂はすぐそこだ。ゆっくり登ってくるEさんと一緒に登ってくれているIさんに山頂到着を知らせようと、山頂にある鐘を鳴らす。全員揃って、集合写真を撮る。霧の間から隣の四阿山が姿を見せる。ここまで心配していた雷は落ちないでくれた。しかし、山頂は最も危険なところ。早々に山頂を後にする。

 

 下山は同じ道を、絶え間なく現れるレンゲツツジを楽しみながら下る。東屋で昼食タイムとすることにする。雨も止み、登る時には見えなかった菅平牧場がとてもよく見える。レンゲツツジが点々と赤い塊を作っている。近くの山の向こうには飯縄山方面もかすかに見えていた。ただ、残念ながら北アルプスは完全に雲の中だった。

 

 がらん洞のマスターに電話をして、管理事務所まで迎えに来ていただく。そして上田駅まで送っていただいた。

 何から何までお世話になったマスターに別れを告げて、新幹線「あさま」に乗り込んだ。

 

                                                                 記:網干