実施日 | 山名 | 参加者 | 会員 | 障害者 | 1名 | 健常者 | 3名 |
平成27年7月19日 | 尾瀬沼・尾瀬ヶ原 | 合計 8名 | 会員外 | 障害者 | 0名 | 健常者 | 4名 |
コースタイム: |
天気: 7/19 曇り一時雨 7/20 霧後晴れ |
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☆7月19日 東武の尾瀬夜行に乗り、会津高原尾瀬口駅でバスに乗り換える。つい先ほどまで雨が降っていたようだが、今は降っていない。バスは満員で出発する。御池を過ぎたところで、バスは徐行してブナ平を上から見させてくれる。まるでブロッコリーのようにもこもこしている。針葉樹のように尖って見えるのではなく、丸みを帯びた全体の形がブナの特徴だ。
沼山峠休憩所で準備をして出発する。今回は会員でない方が4人参加だ。いつもとは少し違った雰囲気で、それも楽しい。
歩き始めると、すぐにMTさんから「ゆっくり行きましょう」と声がかかる。木道の上をゆっくり緩やかに登っていく。沼山峠を過ぎると緩やかに大江湿原に下って行く。木道が濡れているので要注意だ。
大江湿原に降り立ち、尾瀬沼に向けて木道を歩く。ワタスゲがたくさん咲いている。ニッコウキスゲも所々咲き、足下をよく見るとタテヤマリンドウの実や花、サワラン、ツルコケモモ、ミヤマカラマツなどが咲く。しばらく歩くとコバイケイソウもちょっとした群落を作っている。尾瀬沼が近づいてくると、一面を黄色に染めるニッコウキスゲの大群落が見られた。夏の尾瀬を彩るすばらしい風景に出会えて感激だ。
尾瀬沼の北側を歩いて沼尻に向かう。遠くて識別できなかったが、アヤメかカキツバタの群落があった。沼尻の近くに来ると、トキソウやチングルマの綿毛も見られた。
沼尻から歩き始めると、一時雨が降ってきたので、雨具を付ける。しかし、雨はすぐに止み、蒸し暑くなるので、雨具を脱ぐ。木道は一層滑りやすくなった。MNさんが何度もスリップするので、両方の靴にテーピング用のテープを巻く。多少は滑り止めの役割ができたようだ。
下田代十字路に着くと、一部に青空も見られるようになり、至仏山がほぼ全体の姿を見せていた。ここにはアヤメやミズチドリが咲いていた。ゆっくり休憩を取り、温泉小屋に向かう。足下にはキンコウカやトキソウ、サワランがたくさん咲いている。名前の分からない花もあった。樹林帯では、紅葉したナナカマドも見られた。
温泉小屋は、別館など、3つほどの建物がある大きな小屋だ。受付を済ませ、希望者の6人で三条の滝を往復することにする。
途中で鎖場が出てくると平滑の滝が見られる。一枚岩の岩盤の上を滑るように流れ落ちている。ここからさらに山腹をトラバースする登山道が続いている。所々ぬかるんだところがある。燧裏林道への分岐を過ぎて三条の滝へ向かう。この道は急坂となっている。三条の滝が見えるところで、Fさんに待ってもらって、展望台を往復する。急な階段に鎖が付けられている。降り立った展望台から見る三条の滝は、迫力満点だ。落差100mで圧倒的な水量で流れ落ちている。日本で最大級の滝らしい。
時間がかなり押していて、夕食に間に合わない可能性があるため、少しペースを上げて引き返す。さすがにFさんもばててきたが、最後までがんばって、夕食前に入浴することもできた。
おいしい夕食を食べた後は、外でいつものように歌合戦。もうすっかり雨の心配は必要なくなっていた。
☆7月20日 朝起きると、外は朝靄で真っ白だった。カケスの声がしたので、部屋の窓から見てみると、数羽のカケスがいた。写真を撮らせてもらう。
朝食を食べ外に出る頃には朝霧もすっかりなくなって、雲は多いものの晴れている。草むらには水滴が無数に付き、太陽の光を受けてきらきら輝いている。小屋の前で集合写真を撮って出発する。
今回は、竜宮を通るコースではなく、東電小屋、ヨッピ橋を経由して山の鼻に行くコースを取る。只見川にかかる東電尾瀬橋を渡り、東電小屋で休憩する。東電小屋の近くにマルバノホロシという花を初めて見ることができた。
ヨッピ橋を渡りさらに行くと池塘が点在する所に出る。青空を写して真っ青な池塘や、モウセンゴケが赤い線となって見える池塘もあった。Yさんが池塘に雲から顔を出した太陽が映り幻想的だと教えてくれる。池塘には、太陽や雲、そして青空が映って、不思議な風景を作っている。
次はニッコウキスゲの群落が現れる。至仏山も燧ヶ岳もすっかり雲が取れて、きれいに見えている。そしてカキツバタの群落も現れる。変化があってとても楽しいコースだ。竜宮からの木道と合流し、、牛首を過ぎ、上田代の木道を歩く。人も一気に増えてきた。
上田代に入ると、カキツバタが多くなる。池塘には真っ赤なショウジョウトンボも飛んでいた。至仏山もぐっと近づいてくる。
山の鼻で、ソフトクリームをみんなで食べる。暑くなってきた体を冷やしてくれるのでありがたい。
山の鼻からは、今回最も長い登りとなる、鳩待峠への登りにかかる。体力面を心配していたMTさんも、元気に登っていく。木道は、毎年少しずつ交換しているようだ。しかし、アイゼンの爪の跡がたくさん付いているので、劣化も早いのだろう。
今回のゴール、鳩待峠について、昼食を摂り、乗り合いタクシーで戸倉に行き、そこからバスで沼田駅に向かう。下界はもう完全に真夏だった。関東地方の梅雨も明けたようだ。楽しい「夏の思い出」にしてもらえただろうか?
記:網干 |
尾瀬沼・尾瀬ヶ原山行報告