実施日 | 山名 | 参加者 | 会員 | 障害者 | 1名 | 健常者 | 20名 |
平成28年4月17日 | 丸山 | 合計 21名 | 会員外 | 障害者 | 0名 | 健常者 | 0名 |
コースタイム:芦ヶ久保(9:25)…丸山(12:15-13:15)…大野峠(13:55)…芦ヶ久保(15:40) | 天気:曇りのち晴れ一時雨 | ||||||
今年は「自然と親しむ子ども山登り教室」を開始して10回目となるので、一つのイベントとして世界遺産に指定された富士山を最終目標におく「親子で目指そう富士登山」として実施した。内容は、いきなり富士山に登るのではなく、これまでと同じように、低山から経験し、段階を踏んで5回目に富士山を目指す計画としている。
第1回目となる登山は、奥武蔵の丸山だ。標高は960mだが、標高差は630mある。山仲間アルプの基準では、グレードC-。5月の生藤山や6月の三頭山よりも少しハードだ。しかし、子どもたちはみんな元気に登っていた。
前日の、天気予報は気象庁、ウエザーニュース、日本気象協会で予報が違っている。特に秩父地方は、日本気象協会では、曇りのち晴れの予報。他のところも、昼前後に雨が降るが、激しい雨にはならない模様。低気圧が北側を通るため、日中は比較的天気の安定する温暖前線と寒冷前線の間に入るために、それほど雨は降らないはずだと自己判断もする。最後まで悩むが、予定通り実施することとした。
八千代市から参加する親子は、京成電車の中で全員合流する。池袋駅で、スタッフも合流し、全員そろって西武線に乗る。最近は現地集合が多いので、今では珍しい光景となっている。
芦ヶ久保駅に降りると、ちらちら冷たいものも感じるがまだ降ってはいない。KMさんのリードでラジオ体操を行う。そして1班から出発する。最初は車道だが、いきなりの急登となる。山腹には桜が咲き、芽吹きの木々や新緑の木が入り交じり、春らしいまさに「山笑う」光景が広がる。その下を西武線の電車が走っているのが分かる。
いくつも分岐のある急な車道を登り、途中から山道へと入っていく。武甲山が痛々しい姿でたたずんでいる。日向山分岐を過ぎると今日一番の急坂が待っていた。子どもたちはがんばって登ってくる。運動不足だという親御さんも、顔を真っ赤にして登ってくる。みんなとてもがんばっている。
急坂と平坦なところが交互に出てくる。登山が初めての子どもたちもがんばっている。林道の手前にはカタクリが咲いていた。Oさんが見つけてくれなかったら見逃していた。春の妖精に会えてとてもラッキーだった。
埼玉県県民の森を左手に見て進んでいく。トイレのあるコルを過ぎると、山頂への最後の登りとなる。ミツバツツジも咲いていた。展望台が見えると子どもたちも元気が出てぐんぐん登っていく。
山頂には六つ星山の会のみなさんがいた。久しぶりの再会を喜び、みなさんの集合写真撮影のお手伝いをしてお別れとなる。みなさんは我々が来た道を下っていった。
雨ヶぱらぱら降っていたので展望台の下で昼食タイムとする。食後は展望台に上がって展望を楽しむ。武甲山や両神山が見えている。反対側には関東平野が広がり、近くには堂平山、笠山、大霧山の比企三山が間近に見える。
山頂標識のところで集合写真を撮り、出発しようとしたら、すっかり青空が広がり、展望がいっそう良くなった。もう一度展望台に上がろうということになり、展望を楽しむ。そこでも集合写真を撮ってから下山にかかる。
2班に前に来てもらったら。小学生たちは大喜び。危険のないところで、私が駆け下りると、みんな駆け下りてくる。子どもたちの喜ぶ姿はとにかく楽しい。
途中で樹林が切れて草原に出る。ここはパラグライダーの発着場だ。展望もすばらしく、自然に休憩となる。周囲の山肌の桜や芽吹きの木々が春らしい雰囲気を醸し出してくれる。まさに「山笑う」だ。
さらにぐんぐん下って大野峠に到着。以前、先頭を追い越して下ってしまう子をロープでつないで下ったら、他の子もつないでほしいということになり、いつの間にか汽車ぽっぽごっこになっていたことを思い出す。そのときのリーダー格の子は、今は中学2年生。子ども山登り教室の卒業生だ。
沢筋のコースは、切れた箇所もあるので要注意。子どもたちは全員しっかりとクリア。沢を渡る2本の丸太橋も、みんな順調に通過した。
尾根を何度か回り込むように下って行くとバイクの音が聞こえてきた。車道に出て、芦ヶ久保に向かう。次々に現れる「山笑う」風景が単調な車道も楽しいものにしてくれる。キセキレイが電線に止まって私たちを見送ってくれていた。
記:網干 |
親子で目指そう富士登山(第1回丸山)山行報告