実施日 | 山名 | 参加者 | 会員 | 障害者 | 2名 | 健常者 | 6名 |
平成28年4月10日 | 奥久慈男体山 | 合計 9名 | 会員外 | 障害者 | 0名 | 健常者 | 1名 |
コースタイム:大円地登山口(11:10)…大円地越(12:15-13:00)…奥久慈男体山(13:35-13:55)… 男体神社(15:00-15:10)…滝倉地区集会所(15:40)…車道途中(16:10) |
天気:曇り | ||||||
久しぶりに快晴に恵まれる予定だったが、西金駅に降り立つと花曇りだった。空の青さは、何よりも気持ちが良いが、直射日光が当たると美しい花の色が飛び、写真に写すと白いだけのものになってしまう。曇り空は、花の美しい色をそのまま写真に再現してくれる。今日は花曇りの優しい光を楽しもう。
今日は、昨年水戸葵山岳会で34年ぶりに再会したMさんが参加してくださった。電車の中で、すでにみんなとの話が盛り上がり、すっかり溶け込んでもれたようだ。
西金駅から1台のタクシーで2往復してもらう。袋田の駅から来てくれたタクシーに感謝です。
タクシーを降りると、目の前に目指す奥久慈男体山が見える。切り立った岩山は、やはり魅力的だ。山腹の芽吹きの木々や桜が春の雰囲気を強く感じさせてくれる。
一般コースを上っていく。スミレがいくつか咲き、タチツボスミレは無数に咲いている。ムラサキケマンやカキドオシ、ヨゴレネコノメも咲き、ニリンソウが次第に増えてくる。かご脱け鳥のガビチョウが賑やかにさえずり、ヤマガラやメジロもさえずっている。ウグイスももちろん歌っている。大円地越が近づくとアカゲラだろうか、ドラミングが近くで聞こえた。「焼酎一杯グイー」のセンダイムシクイもこの春初めて聞いた。麓のツバメもこの春の初認だったが、いよいよ夏鳥の季節到来だ。
大円地越で昼食とする。ミツマタが咲き、ヤマエンゴサクも咲いている。ここからは、いよいよ山頂への最後の登りとなる。一部に岩場や切れたところがあるので注意を要する。足下には、エイザンスミレやフデリンドウも咲いている。
左側には切れ落ちた岸壁がある。その縁を慎重に登る。岩場には、しっかり足場が切ってある。登るにつれて樹木が少なくなり、展望も良くなる。曇り空のため、遠くの山はかすんで見えない。筑波山も何となく、あれかな?という程度でしっかりは見えなかった。
数人のパーティーが休憩している山頂に到着。張り出した岩場の上には祠が奉ってある。シジミチョウやぼろぼろに羽を痛めたヒオドシチョウも舞っている。Mさんから遠くに見える里見牧場を教えていただく。高原に風力発電の風車が回っていた。
山頂からは、北西側に下る。少し行くと東屋があり、そこから健脚コースが下っている。昨年、Kさんはここを登ったらしい。
袋田の滝につながる縦走路から離れて、男体神社への下りにかかる。ここは、かなりの急坂で注意が必要だ。M君をサポートしながら下る。足の置き場などを指示するが、M君は確実に歩き方がうまくなっているようだ。ロープも使って降りてくる。
春らしいほんわかした山腹を楽しみながら、男体神社に降りてくる。ここで、タクシーを呼ぼうということになる。30分ほど下った滝倉地区集会所まで来てもらうことにする。
少し下ると、菜の花の咲く山里に飛び出す。なんとのどかな風景なんだろう。心がほのぼのとする。振り返ると、登って来た奥久慈男体山が高くそびえている。春の優しい風を頬に受けながら、檜の花粉をたっぷり吸いつつ、歩きながらタクシー待った。 記:網干
《参加者の感想》 こんなに春を感じての山行は、久しぶりです。足元から、春、春、春… 花も、鳥も、木々も、空気も、生き生きとした、春らしい輝きを放っていました。 その中を歩く幸せ…参加して良かったです。写真のアップで、余韻にひたりたいと思っています。 息子も「楽しかった♪」と大満足していました。駅でのみ干したジュースがとても美味しかったそうです。身体全体で、感じた充実感。最高の一日でした。迎えてくれた山にも、感謝します。 記:F.Iさん
今日は10年も前にいった奥久慈男体山へ。以前いったときは紅葉真っ盛りの頃だった。 電車の旅は時間をみれば長く感じたが、時間のとおり着く。奥深くまでタクシーで行くので今日は気分がゆったり。 小さな新芽が細かく出ていて、春そのもの。二輪草がお目見え。左から右、どこも二輪草が向かえてくれる。登山口からすでに男体山は見えている。岩が見えるとうれしくなるのはなぜだろう。イワウチワまで登場。二輪草といいイワウチワといい、白い花が多い。黄色のヤマブキがその中でひときわ目立つ。山頂からの山桜もところどころに咲いている。
今日はリーダーの山の先輩、Mさんがご一緒してくださるとのこと。アイガー東山稜を登ったと聞いている。わたしの世界とはまったく別な山名。アイガー。名前がかっこいい。 わたしの勝手なイメージとは違って、なにか母性あふれる温かい人。笑顔が素敵だ。厳しいアイガーの氷の世界が交差したが、緑豊かな山のMさんしか知らない私。もっともっといろんな話がしたかった。またいつかお会いしたい。 Mさんの山に行ける体だから、山にいけるのよ、の言葉が頭に残ってます。山はどんなことを言われようと山はいい。1日を満喫させていただきました。 記:S.Kさん |
奥久慈男体山山行報告