実施日 | 山名 | 参加者 | 会員 | 障害者 | 1名 | 健常者 | 6名 |
平成28年5月8日 | 両神山 | 合計 8名 | 会員外 | 障害者 | 0名 | 健常者 | 1名 |
コースタイム:白井差(10:20)…ノゾキ橋(11:20)…ブナ平(12:05-12:30)…両神山(13:30-14:00) …ブナ平(14:40-14:50)…白井差(16:00) |
天気:快晴 | ||||||
今日は奥秩父の名山、両神山に登る。今、地図に登山道は記されていないが、白井差から山頂に登るコースを行くこととした。日帰りで安全に往復するにはここが一番だ。ただし、事前に登山口にある山中さん宅に電話で、入山を予約し、入山料を払って登ることになる。それでも、この登山道が使えることはありがたい。
タクシーで山中さん宅まで入り、登山道に関する注意を聞いて出発する。しばらく林道を歩き、登山道へと入っていく。しばらく行くと大笹沢にかかる昇竜の滝が現れる。きれいに流れ落ちている滝だ。
沢が二手に分かれる大又を過ぎ、少し行くとやまびこ橋だ。ここで小休止する。とにかく新緑が美しい。ミツバツツジの花も見られるようになってきた。足下にはニリンソウやクワガタソウも咲いている。
さらに、ノゾキ橋を過ぎ、オオドリ河原で大きな岩を回り込む。上を見上げると、新緑の木々がトンネルのように覆い被さっている。トラバース気味に登り、尾根状のところに出ると、そこから水晶坂が始まる。ロープも張られている。
ジグザグの登りをがんばると、ブナ平に到着する。ここで昼食タイムとする。倒木の上に、ハルゼミがいた。死んでいると思っていたが、しばらくすると動き出した。成虫になる時期が早すぎたのか、片側の羽は伸びきれていない。まだ暖かさが足りないのではないかと思うが、ほとんど動かず、飛ぶこともできない。
ブナ平を過ぎるとすぐに夢見平の標識がある。ここから稜線への最後の登りとなる。足下には、コガネネコノメやフデリンドウが咲いている。バイケイソウも群落を作っている。野鳥たちは、オオルリやツツドリ、ミソサザイ、センダイムシクイ、ジュウイチの歌声が聞こえた。
急坂を終えトラバースしていくと、多くの人が見える。そこが稜線だった。ここからいよいよアカヤシオの群落が見られる。尾根の右左、そして登山道にもたくさん咲いている。アカヤシオのトンネルをくぐるように痩せ尾根を行くと、山頂直下の鎖場に到着する。ここを難なく登ると、そこが山頂だった。
山頂からはすばらしい展望が広がる。武甲山から雲取山への稜線、そして飛龍山、唐松尾山、笠取山、雁坂嶺、甲武信ヶ岳、三宝山と続く奥秩父主脈の山々、さらに天狗山、御座山があり、その奥には残雪の残る八ヶ岳連峰が見える。北北西方向にはうっすらと浅間山も見えていた。ひときわ高い富士山は、残念ながら見えていなかった。
山頂付近もアカヤシオがすばらしい。名残惜しいが、大勢の人たちが登ってくる山頂に長居はできない。鎖場を慎重に下り、登りと同様、アカヤシオのトンネルをくぐって行く。
稜線を外れて下りにかかる。ルリビタキの雌が姿を見せてくれた。下りはさすがに早く、順調に下って行く。山中さん宅でのどを潤すものはありますかと聞いたら、自宅に買い置きしているものを持ってきてくださった。とてもありがたい。
予約していたタクシーが早めに来てくれた。車中ではいつの間にか寝てしまっていた。眠りについたまま、運んでもらえるのは、本当にありがたいことだ。
記:網干 |
両神山山行報告