榧ノ尾山山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 2名 健常者 3名
平成28年10月30日 榧ノ尾山 合計 5名 会員外 障害者 0名 健常者 0名
コースタイム:松姫峠(10:25)…鶴寝山(10:45-10:50)…大ダワ(11:45-12:15)…
        榧ノ尾山(13:35-13:45)…石丸峠(15:20-15:25)…大菩薩峠(16:00-16:10)…
        福ちゃん荘(16:45)
天気:霧

 今日は、朝のうち雨が残るが、午後からは晴れ間も出る予報だった。家を出たのは5時、雨はもう上がっていた。新宿駅に集まったのは4人だけ。私が一番遅かった。早朝は電車本数が少ないので、1本前だと15分以上早く家を出なければならないので辛いところ。でも少人数なので、動きは速い。計画より1本早い電車に乗車する。

 

 上野原駅でもう一人の参加者Sさんと合流する。今回はサポート不足ということを聞きつけ、駆けつけてくれた。とてもありがたい。

 

 上野原駅から、延々1時間45分バスに乗り、松姫峠で下車する。私はぐっすり眠ったが、女性二人は話が尽きないようで、最初から最後まで話し続けていた。

 

 霧に包まれた松姫峠でトイレを済ませ出発する。緩やかに登っていくと、以前個人山行で登ったことのある鶴寝山に到着する。立派な山頂標識が立っている。少し離れたところには、木に針金で吊されたような小さな標識もある。きれいな標識も良いけど、小さな標識も味わいがある。

 

 稜線は緩やかなアップダウンが続く。とにかくすたすた歩けるところが多い。所々、落ち葉が敷き詰められたところが現れる。きれいな落ち葉の絨毯だ。

 

 鶴寝山からは巨樹の道と日向の道に分かれるが、尾根のすぐ隣に別の道が見える。私たちは巨樹の道を歩いたが、霧のせいか巨樹は見当たらなかった。

 

 小菅の湯に下る分岐(山沢入りのヌタ)から、一番左の登山道を歩く。しばらくトラバースし、大マテイ山山頂への分岐を過ぎてさらに歩く。少し開けた大ダワで昼食タイムとする。霧の日は何も風景が見えないが、蜘蛛の糸には無数の水滴が付いて美しい。遠くの見えない日は、近くにある美しいものを探そう。

 

 牛の寝通りは、その名の通り、平坦な尾根が続く。眠くなってきたという声も出るほど、変化は少ない。少し登りが続くようになると、榧ノ尾山に到着する。ここまで非常に順調に来ている。コースタイムも計画した時間を10分程度遅れるくらい。今日は、暗くなる前に福ちゃん荘に着きたいので、休みもほどほどに出発する。

 

 少し歩いて行くと霧が晴れ始めた。人の心は不思議なもの。どんなに美しいものでも長く見ていると飽きる。逆に何の変哲のないものでも、何も見えない中で出会うととてもきれいなものに見える。わずかの間だったが霧が晴れたおかげで、美しく紅葉した木々が見られた。きっと自然からの小さなプレゼントだろう。

 

 尾根は次第に急になり登りが続くようになる。今日一番の登りだ。玉蝶山(なんと読むのだろうか?)の山頂脇を通り、さらに登りが急になる。再び霧に包まれながらも、尾根の上に分岐を示す標識が現れた。石丸峠手前の小金沢山方面への分岐だ。草原の石丸峠は展望が良いはずだが、今日は霧で何も見えない。しかも風が吹いてきて寒いので、早々に出発する。その前にタクシー会社に電話して、福ちゃん荘までタクシーを依頼する。

 

 熊沢山を越え、滑りやすい一の道を慎重に下って大菩薩峠に到着!ここまで来ればもう安心。まだ明るい。介山荘の方もまだいた。

 

 あとは、林道を小走りに下って、計画より5分早く福ちゃん荘に到着した。程なくタクシーが到着。「もっと下まで歩いてほしかった」と愚痴の多い運転手さんだった。それでも、座っているだけで駅まで運んでくれる。ありがたいことだ。

 

 もう周囲はすっかり暗い。塩山の町の明かりがとてもきれいだった。

 

                                                                 記:網干