烏場山山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 0名 健常者 5名
平成29年2月11日 烏場山 合計 5名 会員外 障害者 0名 健常者 0名
コースタイム:和田浦駅(9:55)…花嫁街道入口(10:30)…第一展望台(10:55-11:00)…
        第二展望台(11:15)…第三展望台(12:25-12:55)…烏場山(13:00)…
        旧烏場展望台(13:30-13:35)…はなその広場(14:35-14:50)…和田浦駅(15:45)
天気:晴れ

 今回も直前でキャンセルがあり、人数は5人に減ってしまった。少人数であれば、それはそれで楽しいものがある。

 

 外房線経由で和田浦駅に着く。今日は好天になるが風が強い予報。しかし、歩きはじめるとすぐに暑いくらいになる。日差しは暖かい。元朝桜という桜が咲いている。この桜は、元旦の朝に咲くので、この名前があるらしい。多くのメジロが蜜を求めて飛び交っている。

 

 舗装道路を歩いて登山口に付く。ツアー客が大勢いた。今回のコースには「花嫁街道」という名が付いている。山間集落と海辺の集落をつなぐこの道は、古くから生活物資の往来や通学路として利用されていて、花嫁行列もここを通ったことから、花嫁街道と呼ばれるようになったらしい。

 

 山道をぐんぐん登っていく。第一展望台で休憩するが、ここは全く展望がない。さらに登っていくと第二展望台になる。ここは、太平洋が見える。和田浦は鯨が捕れる場所とのこと。空に浮かぶ多くの雲を見ていると、みなみらんぼうの「空飛ぶ鯨の歌」を思い出す。

 

 尾根の左側は、マテバシイの林となる。細い幹がたくさん伸びている。さらに行くと経文石がある。かつては石の下を道が通っていて、この石にかすかにぼん字が読み取れたらしいが、今は見えないし、落石の危険があって道を上に下らしい。

 

 次はじがい水、ここで自害したのかと思ったが、「自我井水」と書き、山中の隠し田の水利だそうだ。

 

 標高は低いが、アップダウンが続く。意外に体力を必要とする山だ。駒返しを過ぎ、さらに行くと、大勢の人たちが昼食中だった。100人以上はいたはず。こんなに大勢の人に会うとは思っていなかった。ここは、見晴台(カヤ場)。日当たりが良く気持ちよい場所だ。ただ、私たちは喧噪を避けて第三展望台に向かうことにする。

 

 第三展望台には誰もいない。私たちだけの昼食タイムとなる。雲がかかっていたが、富士山も見えた。その手前には房総のマッターホルン伊予ヶ岳も見える。右の方には、房総半島の最高峰、愛宕山もよく見える。

 

 昼食後は、烏場山山頂に行く。山頂は狭いが人が多い。ゆっくりできそうにないので、写真だけ撮って下山にかかる。山頂には、花嫁の形をした石の像(おふく)が置かれてあった。

 

 下山コースは、花婿コースと名付けられている。尾根通しのコースだ。旧烏場展望台で休憩し、見晴台を通過して黒滝へと下りていく。黒い岩の上を水流が流れ落ちている。

 

 黒滝を過ぎるともう広い道となり、はなその広場に到着する。紅白の梅が美しい。

 

 最後は、砂浜に出て太平洋の荒波を見る。荒々しい波が押し寄せている。海も良いものだ。さらに道の駅に立ち寄る。鯨の缶詰を一つ、お土産に買って帰ることにする。

 

 2時間以上かかる長い電車の旅を楽しみながら家路についた。

 

                                                                 記:網干