今回は、ゴールデンウィークに涸沢に入る３人を主として、アイゼンと手袋を装着しての岩登り講習を日和田山で行った。

　男岩には何本もザイルがたれていたので、女岩南面で行うこととする。アイゼンを付けるとスタンスにごまかしで立つことができない。必ず、スタンスを確認して置かなければならない。なので、視覚障害者のＫＲさんには非常に厳しい練習になる。しかし、春の奥穂を目指す場合は、アイゼンで岩と雪のミックス帯を登るので、アイゼンワークが非常に重要になる。少し厳しい練習をしておくことに意義がある。

　また、手袋を付けると、握力に頼れなくなる。そのために、しっかりしたバランスで、足で登る必要がある。岩登りの基本通りに登ることが必要だが、アイゼンは滑りやすいので、厳しい練習となる。

　みんな苦労しながら登っていた。登った後はクライムダウン。クライムダウンは登り以上に難しいのだが、ロープ絵お張り過ぎていたようで、ロープにぶら下がるように下りてきていた人もいた。これはインチキだよ～。練習にならないじゃないか。

　みんなが２本登ったところで、もう力を使い果たしたというので、少し早いが今日は終了とする。お疲れ様でした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　記：網干