笹尾根・丸山山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 3名 健常者 5名
平成29年11月19日 笹尾根・丸山 合計 8名 会員外 障害者 0名 健常者 0名
コースタイム:笛吹入口(9:55)…丸山(11:50-12:20)…土俵岳(13:15-13:25)…
        浅間峠(14:25-14:35)…上川乗(15:30)
天気:晴れ後曇り

 前日の雨が上がり、すばらしい天気に恵まれた。ただ、冬型気圧配置のため、北西風が強く、風は冷たい。

 

 新宿駅に集まり、ホームに下りると、ホリデー快速が待っていた。3分ほどで出発する。武蔵五日市行きの車両まで急いで行き、乗り込む。全員座ることができた。車窓からは真っ白な富士山も見えた。

 

 武蔵五日市駅に着くと8時10分発のバスに並んでいる。我々は9時発のバスに乗る。登山計画では、8時22分発だったが、これは平日だったようだ。

 

 笛吹入口バス停に到着。自己紹介をして計画より35分遅れで出発する。まずは舗装道路歩き。民家の植えたイロハモミジなどがきれいに紅葉している。小さな山小屋を建てた人が、周囲の手入れをしている。

 

 道標が分かりにくく、道標の方向に登ったら、そこは民家の敷地内。もう少し分かりやすく立ててほしいものだ。さらに行くと、道路が続いている。しかし、地図では、トラバース気味に尾根に上がるはず。Iさんがはっきりしない道標があったという。5分近く引き返してみる。

 

 この道標も地図とは違うように感じるが、道標に従って登山道を登ってみる。地図の道とは少し違っているようだが、丸山につながる尾根を登っているので間違いないようだ。

 

 樹林帯を登っていくと、杉の伐採地に出る。杉の稚樹が植えられてある。植林して1~2年程度経っているのだろうか? 樹高が低いため、展望が利き、登るにつれてすばらしい展望が広がるようになる。樹林帯に囲まれて展望のないのが普通な奥多摩の山で、得した気分だ。ただ、ここも5年もすれば杉が生長して展望はなくなるのだろう? 最初で最後の風景になるかも知れない。

 

 ここは尾根の北側になるが、風がなくあたたかい。汗をかいたM君が着替えをする。周囲は、御前山、大岳山、浅間嶺などが見え、さらに登ると鷹ノ巣山も見えてきた。

 

 再び植林帯に入り、さらに行くと雑木林になる。手前の尾根の向こうに三頭山も見えるようになると丸山の山頂は近い。

 

 丸山の山頂からは、富士山が見えなかった。朝は電車の窓からはっきり見えたのに、今は雲に隠れてしまったようだ。今日は小春日和。日を受けて、風がないと暖かい。ゆっくり昼食を摂ることができた。

 

 丸山を後に、笹尾根を縦走して土俵岳に向かう。少しM君の調子が悪くなるときがあったが、みんなが交代で手をつないで歩いてくれて、順調に進んでいく。

 

 小ゆずり峠を過ぎ、尾根を歩いていると、葉を落とした木々の向こうに、きれいな傾斜の山腹が見える。山頂を雲に隠しているが、あの形は富士山だ。山頂が見えなくても、富士山を探し出す喜びがあるので、見つかるとうれしいものだ。

 

 土俵岳からは御前山や大岳山が見える。紅葉したカラマツも枝を伸ばしている。土俵岳から、まだ笹尾根は続く。日原峠を過ぎ、まだ紅葉した葉を付ける木々を楽しみながら、いくつかのアップダウンを越えていく。

 

 東屋のある浅間峠で最後の休憩だ。ここからは、尾根をトラバース気味に下る。足を踏み外さないように注意が必要。山道を下っていくと、バイクの音がする。車道に出て、南秋川を渡るとすぐに上川乗のバス停だった。35分遅れで笛吹バス停を出発したが、上川乗バス停到着は、計画通りの時間となる。今日は良いペースで歩けた。バスが来るまで1時間ほど。待ち時間もみんなで楽しみ、バスに乗り込んだ。

 

                                                               記:網干

 

《参加者の感想》

 素晴らしい1日でした。日本の美しい秋を満喫させていただきました。植林が伐採されて見晴らしの良い尾根からは奥多摩の山々が一望!落葉樹の森は、遠目からも、その中を歩くときも、言葉では表せない美しい彩りがありました。雲の合間から見える富士山のシルエットも思いの外、近くにあって、テンションが上がりました♪アップされる写真はどれも絵葉書になるでしょう。登山者も少なく、積もった落ち葉のフカフカな登山道も楽しめました。太陽の暖かさを感じての昼食、息子はカップうどんが美味しかったと話していました。贅沢な1日をありがとうございました。

 

                                                             記:F.Iさん