実施日 | 山名 | 参加者 | 会員 | 障害者 | 8名 | 健常者 | 2名 |
平成30年1月7日 | 鋸山 | 合計 10名 | 会員外 | 障害者 | 0名 | 健常者 | 0名 |
コースタイム:保田駅(9:35)…大仏(10:35-10:50)…地獄のぞき(11:20-12:20)… 鋸山(14:05-14:25)…林道完成記念碑(15:35-15:50)…保田駅(16:50) |
天気:晴れ | ||||||
2018年最初の山行は、千葉県の鋸山とした。浦賀水道越しに見える富士山を楽しめるように企画した。スッキリ晴れてほしいと願っていたが、当日はすばらしい好天に恵まれた。内房線の車窓からも富士山が見えている。
IさんからLINEでメッセージが届く。M君は寝坊したので、1本電車が遅れるので、ロープウェイで上がって、山頂の展望台で合流することになる。
保田駅で電車を降り、自己紹介の後、線路に沿った道を歩いて行く。遊歩道から富士山がよく見えている。表参道から階段を登っていく。今日は何百段の階段を登ることになるのだろうか? 仁王門を過ぎ、観音堂に行く。管理所で600円払って日本寺に入る。心の文字の形をしているといわれる心字池を過ぎる。
さらに薬師本殿を過ぎると大仏広場に到着する。日本寺の大仏は、日本一の大きさだそうだ。ここで休憩する。IさんとM君は、もう展望台の山頂に着いていると連絡が入った。
大仏前参道から弘法大師護摩窟を通り過ぎ、十州一覧台への分岐があるが、ここは往復せず、山頂展望台に向かう。その前に百尺観音に立ち寄る。登るにつれて浦賀水道が見えるようになる。山頂展望台に着くと、IさんとM君がいた。地獄のぞきは、順番待ちの長い列ができているのでパスすることにする。展望台に上がると、浦賀水道、三浦半島、駿河湾の向こうに富士山が高く聳えている。その左には箱根の山があり、さらに伊豆半島に続き、天城山も見えている。うちを隔てて大島も見えている。富士山の右側には、丹沢方面の山があり、東京湾へとつながっている。丹沢方面の山の向こうには、白い山が見えている。南アルプスだ。帰って写真で確認したら、見えていたの、北岳、間ノ岳、農鳥岳の白峰三山だった。鋸山から南アルプスが見えるとは思っていなかったので、得した気分だ。
昼食を済ませ、地獄のぞきの先にある岩の展望台に上がってみる。房総半島の南側の富山や伊予ヶ岳、館山方面の海や入り組んだ地形が見える。今日は最高の天気に恵まれた。
ここから一等三角点のある鋸山山頂に向かうのだが、どうも案内板が見当たらない。「大仏方面」と書かれた階段を下ってみたが、どうもこの道ではなさそうだ。日本寺から出なければ、山頂には行かれないので、もしかしたら百尺観音の先に登山道があるのではないかと思い、展望台まで引き返し、百尺観音まで下ると、北口管理所があり、そこから日本寺を出る。ここからしばらく急な下りとなる。どんどん下っていくので、本当にここで間違いないのか不安になるが、分岐はなかったはず。さらに下ってみると、ようやく浜金谷への分岐に到着する。これで正しいルートが分かった。
見上げると、石切場の跡は、要塞のように垂直にそそり立っている。地獄のぞきも飛び出して見える。こんなところからよく石を切り出したものだと感心する。
石切場を右手に見ながら、最後は急で長い階段を登る。M君はぐんぐん登っていく。標高差は60mほどあったようだ。登り着いたところで少し休み、すぐ上の見晴らしの良いところまでいってみる。ここは、地球が丸く見える展望台だそうだ。房総半島南部の山々から大島、天城山、富士山、東京湾、さらに房総半島北部まで一望に見渡せる。登ってみて良かった。
ここからは、なだらかな山道だと思っていたが、全く甘かった。9年前に行っているのだが、もうすっかり忘れている。階段あり、アップダウンあり、痩せた尾根あり、岩や根っこの多い道があり、侮れない道が続く。M君は元気いっぱい。遅れている後を待とうと言うが、長い時間待つことは難しく、M君には大きな負担になるようだ。ゆっくり歩いて少し待つというパターンで進むことにする。
鋸山山頂には計画より45分遅れで到着。北面が少し開けているが、それ以外は樹林に覆われて展望は良くない。それでもここは、一等三角点の山頂。三角点と聞いて、そこに三角の点があると思っている人もいるようだが、三角測量の頂点の位置にある基準点を三角点という。最も基準となるのが一等三角点で、その中に多数の二2等三角点があり、さらにその間に三等三角点があるので、一等三角点は最も数が少ない基準点になる。
この山頂前来る人は登山者しかいないので、地獄のぞき周辺の喧噪とはかけ離れていて、とても静かだ。山頂を後に林道記念碑へと向かう。この道も、まだまだ痩せ尾根で、注意を要するところもある。
それでも、ようやく平坦になったと思ったら、その先が林道だった。後の人たちも少し遅れて到着する。Iさんは、特急の指定席を取っていたので、タクシーを呼んで来てもらうことにした。とにかく急ぐので少しでも下りてタクシーに乗ろうという事になり、林道を下り始めるが、舗装してあったのは最初だけ。すぐに舗装はなくなり、道は土が流され岩が出ていて、とても車が通れる道ではなくなる。電話もつながらない。鋸山ダムの付近に来てもまだ舗装されていない。舗装道路に出てもタクシーはいない。しかし、すでに特急には間に合わない時間になっていた。タクシーは、上まで上がれないのであきらめて引き返したのだろう。Iさんの携帯に着信が何度もあったようだが、電話で話はできなかった。
タクシーはあきらめて、ぐんぐん下る。私は一足先に歩き、コンビニにより道をして、飲み物を仕入れてきた。
もうすっかり薄暗くなっていたが、全員無事に歩ききったことで、ホッとして気持ちが緩む。今年最初の山行なので、希望者で千葉駅で下車して、ミニ新年会をして帰途についた。
記:網干 |
鋸山山行報告