第16回視覚障害者全国交流登山大会が、六つ星山の会主催で実施されました。今回は、山仲間アルプは、協力団体として参加させていただきました。参加者は、全国(関東から山口県までの10団体)から視覚障害者56名、晴眼者138名、安全確保等で協力していただいた日本山岳会高尾の森づくりの会から29名の方に参加していただき、総勢223名となりました。(最終的な人数は、直前の変更等で少し変わっているかも知れません)
高尾山登山は、2日目の10月7日に行われ、好天に恵まれて、遠くから参加されたみなさんに富士山やスカイツリーを見ていただくことができました。また、アサギマダラが舞い、シモバシラやヤマジノホトトギス等の花が咲き、ミシュラン3つ星の山を楽しんでいただくことができました。
登山終了後は、語り部の川島昭恵氏の語りや、ピアニストYOUTA氏のピアノ演奏を楽しませていただき、その後、懇親会で普段会えない会のみなさんと交流を楽しむことができました。
★10月6日
山仲間アルプのメンバーは、高尾でお昼を食べてから、13時にわくわくビレッジに集合し、体育館での会場設営のお手伝いをしました。六つ星山の会の方たちは、午前中から集まり、配付資料の袋詰め等の作業を行っていました。長い期間、ずっと準備を進めてきた実行委員のみなさんに、ただただ感謝です。今日の開催にこぎ着けたことは、それだけで8割は成功したも同じだと思います。
会場設営後は、実行委員のみなさんは、受付等で忙しくしていたと思いますが、私たちは会員同士の懇親を楽しませていただきました。
夕食後は、代表者会議。その後、開会式でスケジュールや山行等の説明、そして各団体の紹介が行われました。
★10月7日
今日は、ソフトコース、ミドルコース、ハードコースの3つに分かれて、高尾山登山を行いました。
山仲間アルプは、ソフトコースとハードコースに参加しましたが、16名の内、7名はスタッフとして班長か副班長を担当しました。ソフトコースは5班に分かれ、ハードコースは4班に別れて歩きました。
ハードコースは、599ミュージアムから1号路を登り、かすみ台からタコ杉を通り、浄心門では、通常のコースが先日の台風で倒れて電線に引っかかった大木の影響で通行止めになっていたため、今まで歩いたことない迂回ルートを歩きました。
次の男坂も通行止めだったため、女坂を登りました。薬王院では、お参りをしながら登り、20分の休憩を取りました。そして、高尾山の山頂に向かいます。
高尾山の山頂は、山頂標識のところで写真を撮ろうと思っても、多くの人が順番待ちで並んでいるため、休憩せず、素通りとなります。それでも、山頂に待機しているスタッフに通過報告をし、西の端からは、富士山や丹沢の山々が見えました。遠くから来ていただいたのに、富士山が見えなかったら、申し訳ないという気持ちでいたのですが、富士山が見えて本当によかったと思います。
高尾山の山頂からもみじ台方面に下ります。6叉路となっている分岐にもスタッフが待っていてくれて、行く方向を教えてもらえます。この付近は、シモバシラの多い場所。この時期に高尾山に来るのは初めてなので、初めてシモバシラの花も見ることができました。
お昼は一丁平のトイレのある広場。すでにハードコースの他の班はお昼を食べていて、私たち3班が一番最後でした。準備していただいた「山のお弁当」を食べ、再び元気を取り戻します。私たちはハードコースの3班でした。この班は、富山三つ星山の会と山仲間アルプの混成チーム。富山三つ星の面白い脳天気おじさんが、歌を歌いながら歩いています。
城山は、東京方面の展望がとてもよい山。ここで20分ほど休憩します。暑かったので、かき氷を食べたいと思いましたが、時間がなかったので、アイスクリームにしました。それでも、とてもおいしく、身体も冷えて元気をもらいました。
城山からは小仏峠に向けて下ります。小仏峠から、スカイツリーが見えました。富山のみなさんは驚いていましたが、見てもらうことができて、本当によかったです。あとは、小仏のバス停に向かってぐんぐん下ります。
小仏にバス停に15時頃着きましたが、私の聞き間違いもあり、バスが到着する16時20分まで待つことになりました。それでも、バス停の手前でビールを売っていたのは助かりました。
わくわくビレッジに戻り、大混雑の浴場で汗を流し、夕食を食べ、川島さんとYOUTAさんの講演を聞きます。その後、学習室で懇親会の始まりです。歌やいろんな話しで交流を図り、山の疲れでいつの間にか眠りに落ちていきました。
★10月8日
今日は閉会式。3つのコースからそれぞれの参加者を代表して、報告と感想が発表されました。閉会の挨拶は、なんとか私が務めさせていただきました。
会場の撤収を手伝って、山仲間アルプは帰途につきました。
遠くから来ていただいたみなさま、楽しいひとときを一緒に過ごさせていただき、感謝です。六つ星山の会の実行委員会のみなさま、本当にお世話になりました。ありがとうございました。
記:網干
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