木曜日まで雨の予報だったが、金曜日になって晴れに変わり、当日はすばらしい快晴に恵まれた。しかも、比較的穏やかで暖かい小春日和だ。
今日は、バスやタクシーは使わない駅からハイキングだ。小川町駅から歩きはじめる。陸橋を渡って線路を越える。これから登る富士山が目の前に見える。富士山は、「ふじやま」と読むらしい。Iさんがネットで調べたところ、登山口がはっきりせず、藪漕ぎをして登ったという報告もあったらしい。とにかくスマホで地図を見ながら、一番近くまで行き、最後が消えている舗装道路を登ってみることにする。展望のよい新しい高級住宅街を過ぎ、舗装道路の行き止まりとなるタンクのある施設の横にあった山道を登ってみる。
短い急坂を登ると、もうそこが富士山だった。アンテナの鉄塔が建っている。石でで来た山頂標識は、昭和55年に建てられたものだ。石でで来た古い標識は途中で折れて、後に立てかけられていた。ここで、集合写真を撮る。
山頂からははっきりした道を進んでいく。歩く人が少ないため、蜘蛛の巣が道を塞いでいる。落ちていた木の枝を振って蜘蛛の巣を払いながら行く。しばらく歩くと舗装道路に出る。車道に出ると、花和楽の湯があった。趣のある作りで、敷地も広い。入ってみたくなるが、それは次回にしよう。ここからもスマホで現在地を確認しながら車道を歩く。
途中のウエルシアでトイレタイムとする。さらに橋を渡って仙元山の登山口を探す。ところどころに道標があるので助かる。
「仙元山遊歩道」と書かれたところから山道に入る。気持ちよい雑木林の中を登る。山道には木の階段が作られているが、これは、埼玉県の「ふるさと創造資金」の補助で作ったそうだ。しばらく登ると、上の方から子どもの声が聞こえてくる。長いローラー滑り台などのある仙元山見晴らしの丘公園が近づいたのだろう。
見晴らしの丘公園には、かなり高い展望台がある。そこに上がっていると、赤城山や榛名山、そして日光の男体山や女峰山も見える。下には小川町の町並みが広がり、遠くには武甲山の頭らしき山も見えていた。近くには笠山や堂平山も見えているはずだが、特徴がなくてよく分からない。
見晴らしの丘公園を後に、山頂に向かう。公園の外れには十月桜が咲いていた。いろんな道があるようなので注意しながら進む。
トレランを楽しむ人たちとすれ違いながら、雑木林を歩いて行く。紅葉したイロハカエデが、逆光に輝いている。木漏れ日が気持ちよい。3回ほど、アップダウンをくりかえし、東屋を過ぎたところに山頂があった。展望は、一カ所だけ伐採したところがあり、そこだけしかない。切れたところから風が吹いてきて寒いので、東屋に戻って昼食タイムとする。
東屋からは、登ってきた道を少し戻り、見晴らしの丘公園を通らずに小川町駅に向かう道を下る。ここも雑木林がきれいだ。
舗装道路に出て車道を行く。八高線の電化されてない単線の線路が延びる踏切を渡る。さらに車道を歩き、小川町役場の前を通って小川町駅に着く。駅の手前で、M君がローソンに行くという。いつものパターンなので、ローソンで飲み物を買い、計画より30分早い電車に乗って帰路についた。
記:網干
《参加者の感想》
里山の秋を満喫しました。コスモス、カラスウリ、四十雀、青鷺、焚き火のにおい…里山と言っても、新しい住宅地や大きなマンション、量販店もある街中を通り、富士山は「まだ残っている裏山」にお邪魔したような感じでした。
仙元山では群馬方面からの冷たい風をうけながら、山々を見渡せた展望台からの眺めが良かったです。
展望台には昇らなかった長男、今回の印象に残ったのはSさんと一緒にみた「川に魚がいた」ことと答えました…目線は下だったようです。
陽が高い中での気軽なハイキング、帰宅後も余裕があり、有意義な一日になりました。ありがとうございました。
記:F.I
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