ゴールデンウィークの最終日、きつい山は無理という方にも参加してもらえるように、手軽に登れる大月の岩殿山を計画した。低気圧が迫ってきているものの、今日までは晴れ予報。当日は、富士山がよく見えるすばらしい天気に恵まれた。
しかし、今日は気温が30℃近くまで上昇する予報。しっかり水分補給して登ることとする。また、今回は、数年ぶりの方もいて、4人の方が久しぶりの参加となった。まずは自己紹介をして出発する。
駅から車道を歩き、線路を渡り、笹子川を渡り、中央高速のトンネルの上を通って、登山口となる。10分ほど登るとふれあい館のある丸山公園だ。富士山の展望がすばらしい。富士山の右横には三ッ峠山も見えている。ふれあい館の上には、岩殿山の大きな岩壁が見える。この岩は、集塊岩だと思っていたが、礫岩だった。小石をコンクリートで固めたような岩だ。山頂直下の岸壁は、かぶと岩と言われるほぼ垂直の大きな岸壁だ。また、山頂の標高はスカイツリーと同じ634m。標高差は約300m。のんびり登ることにする。
山頂までは、ほとんど階段だ。時折、右手にほぼ垂直の岸壁が見えてくる。ここの岩は、集塊岩だと思ったが、礫岩だった。無数の小石をコンクリートで固めたような岩だ。
階段は登るにつれて急になってくる。久しぶりに参加する方が多かったので、少し心配していたが、ほとんど遅れることもなく、全員が山頂に到着する。
山頂からは、もちろん富士山が正面に見える。ここは、秀麗富岳十二景の一つ。ここは風が弱いが、富士山には強風が吹き付けているのだろう。レンズ雲が3つも連なっている。他には、三ッ峠山や滝子山もよく見える。
山頂標識のあるところは直射日光が強いので、少し下った樹林に覆われた広場で休憩する。ここは、岩殿城があった頃、馬を休ませたところらしい。木陰は涼しく、昼寝をしたくなるくらいだ。
昼食後、集合写真を撮り、別のコースがあったのでそこを下ろうとしたが、すぐに行き止まりとなった。もう一つのコースも通行禁止になっている。仕方がないので、登ってきた道を引き返すことにする。
急な階段を下り、さらに傾斜の落ちた階段を下っていく。すると、何か賑やかな音がする。野鳥の声かと思うが、今までに聞いたことがない。上空を見たらハヤブサの仲間のような猛禽類が飛んでいる。もしかして、この声は、親から餌をもらいたくて、近づいた親を呼んでいる雛の声ではないかと思われた。それなら、もしかしたらハヤブサの写真を撮れるかも知れないと思い、みなさんには先に下ってもらい、少し登り返して、上空が見えるところで、ザックを下にして、寝転んでハヤブサの仲間を待つ。しかし、なかなか雛の声がしない。15分ほど寝転んでいたが、みんなが待っているので、諦めて下ることにする。
みんなは、丸山公園で待っていてくれた。上空を見ると、猛禽類が舞っている。望遠で写真を撮って、帰ってみてみたら、やはりハヤブサだった。大きな岸壁の真ん中に巣を作っているのだから、ヘビや動物に襲われることもないだろう。
階段を下り、車道を通って大月駅に向かう。電線にイソヒヨドリが止ってさえずっていた。こんな山の中にもイソヒヨドリがいたのには少し驚いた。
初夏を思わせる少し暑い日でしたが、いろいろ集荷気の合った軽い登山を楽しむことができました。
記:網干 |