前日の天気予報は、曇りで午後雨が降る予報だったが、朝から霧雨のような雨が降っている。昨日参加表明したSさんは、雨のためキャンセルとなる。他の参加者は、全員、奥多摩駅に集合。雨交じりだが、それほど気になる雨ではない。しかし、いつも混雑する丹波行きのバスは、我々の他に5人くらいいただけだった。
水根駅で降りたのは我々だけ。今日は、早めの行動をすることにして、すぐに歩きはじめる。道をよく知っているKさんが案内してくれる。舗装道路を登る。上にある民家に住む人は、高齢になったらとても歩けないような急な道だ。
車道から民家の脇を通って登山道に入る。登山道も非常に急だ。気温は低いが、さすがに暑くなり、半袖シャツの上にカッパを着ることにする。
急登をがんばると、ようやく989mの平坦地に着く。雨は降ったりやんだりだが、樹林帯のためにあまり身体には当たらない。休憩して歩きはじめると、身体がひんやりして寒く感じる、気温は10℃程度しかないのではないだろうか?
このコースは植林帯も多く、花も咲いていない。それでも、アオバトの声が比較的近くで聞こえた。ツツドリの声も近くで聞こえた。キビタキの声も聞こえる。野鳥たちは、雨でも一生懸命だ。
がんばって登ると、傾斜が落ちてトオノクボに到着する。ここに来て、初めて以前登った風景が思い出された。子ども山登り教室で登り、ここでお昼を食べたのだ。今回も、ここでお昼とする。天気が良くないので、食べ終えると、すぐに出発する。
トオノクボの上は防火帯となっている。日当たりが良いからかワラビがたくさんある。Nさんが今晩のおかずに収穫している。
少し登っていくとヤマツツジが咲いていた。落花した花弁も地面を飾ってきれいだ。この一帯はヤマツツジが多く、楽しみながら登れた。
順調なペースで山頂に到着。計画より50分近く早い。山頂標識はとても立派な大理石だ。東京都は金持ちだな。
山頂から石尾根を下る。深い霧が幻想的だ。霧の中にくっきりと見えるヤマツツジもきれいだ。晴天の方がやっぱりよいけれど、霧の中でなければ見られない風景もまた良いものだ。
滑りやすいところもあったが、ぐんぐん下っていく。三の木戸山のトラバースを過ぎ、さらに稲荷神社を過ぎていくと、ようやく車道に出た。かわいい道祖神がある。
車道に出ると雨がそのまま当たってくる。近道の階段を下り、奥多摩駅を目指す。
今回は、山で誰にも会わない静かな1日でした。梅雨の季節ですが、みなさんのおかげで雨の山も楽しみながら歩けました。
記:網干
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