★10月5日
蔵王温泉BTにて全員集合し、東に向かって出発。ナナカマド、アジサイを横に見ながら坂道を数分歩き、ワカサギ釣りができるという「盃湖」の側を通ると、何とカモシカがこちらを向いて熱烈歓迎。幸先の良いスタートだ。
湖畔の家のご主人の話だと、カモシカは毎日、朝夕湖畔を散歩しているとのことだが、まだ、名前は付けていないとのこと。
カモシカと別れて両脇がホテル群のカーブの坂道を登っていく。車道が切れてから少し登ると右側にジャンプ台が見えてきた。勿論ジャンプはやっていなかったが、シーズン開幕に向けて、沢山の人が準備に追われている様子が見られた。
枯れすすきの中を少し歩くと、龍山登山道入口に着く。狭いが山道らしい道を登っていく。紅葉はまだまだの中、左上に屏風岩を見上げながらの、ロープ伝いの急登が続く。思ったより中々手ごわい急登だ。皆、一歩づつ慎重に足を運んで行く。
龍山(1362m)に着いたものの、ガスってて眺望がないが、頂上で昼食。下りもロープ伝いの急坂が続く。コエド超え下の急坂が終わり、ブナ林や低木樹林の中の緩やかではあるが、大きなアップダウンを数回繰り返すと、一気に中央ゲレンデが現れた。
蔵王スカイケーブルの中央高原駅側の蔵王大権現に参拝し、数分歩くとエメラルドグリーンのドッコ沼に到着。この「ドッコ」という名前、気になっていたが、湖畔の立て札に由来の説明があった。その概要は「この沼に住んでいた竜を静めるため覚山法師が、金剛杵の独鈷(ドッコ)を投げ入れた」とのこと。スッキリ納得できた。湖畔の宿:ロッジZAOドッコ沼に到着。
★10月6日
6時からの朝食時に窓からドッコ沼を眺めると、湖面に雨の波紋が。天気予報によると、段々と天気が回復するとのことなので、出発時刻を8時に遅らせることにした。
前夜のラグビーワールドカップの日本勝利の余韻に浸りながら、小雨の中、出発。宿の前から中央ゲレンデを横切り、鳥兜山(1387m)に到着。少しガスが晴れて、吾妻連峰、飯豊連峰、旭連峰方面の手前の山々が姿を現したが、各連峰は雲の中に隠れたままだった。
下りの車道から山道に入ると、少し紅葉が目を引くようになった。片貝沼の脇をとおり、パラダイスコタンゲレンデ(勾配からして上級者コース?)を直登する。
蔵王ロープウエイ山頂線に沿って、ザンゲ坂を登る。懺悔する必要のある人は、ひと際しっかりと大地を踏みしめているようだ。枯れ木にホシガラスが止まっていた。このガスの二日間で確認できた唯一の鳥に感謝。(ドッコ沼にカモらしき水鳥が、居るにはいたが)
地蔵尊で一休みし、地藏山(1736m)に到着。この山頂も視界は殆どゼロなので、直ぐに下る。ワサ小屋跡を抜け、いよいよ蔵王山の最高峰熊野岳に向かう。
大きな岩がゴロゴロしている近道を登ること、約30分で熊野岳(1841m)に到着。ここも視界ほぼゼロなので、記念写真を撮って、直ぐに下山。馬の背を下り、途中御釜をのぞき込むが、こちらも視界は殆どなし。
刈田岳レストハウスに到着するも、刈田岳山頂までの往復の時間を考えると、バスの発車時刻に間に合わないので、刈田岳山頂は残念することにした。
13時丁度発の山形駅行きのバスに乗り込み、蔵王エコーラインを下り始めると、急に視界が開け、沿線の樹木が見事に紅葉している。今回山行の最後のご褒美が、バスの中からの紅葉狩りと勝手に思いこみ、ウトウトしていると山形駅に到着。
終わりに 今回初めて、リーダーを拝命しましたが、参加メンバーの強力な協力の下、全員無事に下山できましたこと、皆様に感謝です。
記:生田
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