甲斐大和駅を降りると長蛇の列。出発がやや遅れたが、最初のバスに乗れて一安心。雨は大丈夫そうだが雲は多く、富士は厳しそうだ。でもこのままの方が涼しくて良いねと話しながら歩き始める。 スタートは、ブナの混じるミズナラの落葉広葉樹がとてもキレイな緑で気持ちが良い。ほどなく福ちゃん荘に到着。ここにも人がたくさんだ。
唐松尾根の名にあるカラマツが増えてくると、傾斜がきつくなる。岩もゴロゴロとしてきて、サポートするSさんが少し停止する場面もでてくるなど、Fさん、YOさんにはシンドイところですが、さすがのお二人!無事にクリアする。 ふと開けたところで振り返ると、うっすら富士山の左肩が見える! あきらめていただけに、テンション上がる。 いつの間にか周囲はトウヒやダケカンバ。雷岩はもうすぐだ。最後の急登を登り切ると、雷岩到着。振り返ると何と、富士の山頂が見えている! 以外に大きく見え、さすがの存在感である。
昼食で、NさんFさんの珍道中の話などおしゃべりに花をさかせた後、山頂へ向かう。山頂は針葉樹に囲まれ眺望は無い。記念写真だけ撮り後にすると、いよいよ稜線歩きだ。ここを歩くと、山は山頂の眺めだけが全てでは無いことをいつも感じる。残念ながら富士は姿を隠してしまったが、半分針葉樹、もう半分は草原という開けた緑の稜線が気持ちよく続く。登山道脇では鹿が水たまりをなめていた。全員で眺めていても動じなかったが、YUさんがちょっと近づいたら一気に逃げて行った。そこはやはり野生の鹿である。
稜線降りは意外に足元の注意が必要。岩に腰を下ろして降るなど、緊張する場面がいくつかあった。そんな中すれちがう人々の年齢が若い!しかもその数が多いことに皆びっくり。思わず声をかけずにはいられないアルプのメンバーである。
そうこうするうちに、写真でもよく見る大菩薩峠へ到着。ひとしきり山座同定盤で楽しみ、介山荘横の公衆トイレでトイレ休憩を取った後は、整備された道を下山。道は難しくないが溝が多くあり、念のため一つ一つ声をかけながら跨いでいく。 ほどなくゴールすると、バスが臨時に出るという。そのまま乗り込み駅に向かった。途中雨も無く、日差しに苦悩することもなく、終始気持ちの良い空気感で歩けた山行だった。(虫だけはちょっとまいりました^^;)
※花は色々ありましたが、あまり数は多くなく、色も少なく写真がうまく撮れませんでした。報告の写真以外に、黄色のウマノアシガタやオレンジのレンゲツツジ(一株だけ残ってました)、薄紫のスミレなどもありました。また見た人は少ないかもしれませんが、帰りのバスからサルが数頭道を横切るのが見えました。鳥は色々活発に鳴いていましたが、ほとんどわからず残念…ちょっと写真が寂しかったので補足です。
記:萬代
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