南秋川小坂志川山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 2名 健常者 2名
令和5年8月19日 南秋川小坂志川 合計 4名 会員外 障害者 0名 健常者 0名
コースタイム:駐車場(9:30)…入渓点(10:00)…林道との交差(10:30)…
        湯場の沢出合い(12:50)…駐車場(13:30)
天気:晴

 アルプとしては久々、リーダーとしては初の沢企画。ここなら絶対に安全だろうと選んだコースですが、逆に単調すぎて楽しめるだろうかとの不安を抱えながらの出発。メンバーはYO・YU夫妻と初参加のYAさん。YAさんは初参加とはいえ、サポートの経験があり、山も経験豊富なので、いきなりですがYOさんのサポートをお願いしました。

 さて、入渓点で準備をして早速水に入ります。東京都内とは思えない透き通った水、足を入れるとヒヤッとしますが、冷たすぎず気持ち良い感じです。心配だった小滝(段差)も問題なくクリアできたので、安心して進みます。やがて少し深めの淵が出てくると、あまり濡れたくないリーダーをよそに、皆さん淵の中に果敢に突っ込みます。さすがにお尻までくると「冷たい!」との声もあがりますが、どんどん進みます。

 そうこうしているうちに水につかった林道に出合います。人工物ですが、ちょっとした滝になっていて中々良い感じです。その上はまっ平で、あまりの気持ちよさに水の中に寝転がるYOさん。しばらく休憩した後出発しようとすると、YAさんが枝を拾ってきてバキバキ折ります…はい、杖の完成!YUさんは最後までこの杖を有効に使って楽しみました。

 さぁ再出発!もう水に浸かることに味を占めた皆さんは、胸までありそうな淵でもどんどん入っていきます。ふと振り返ると何かが流されていく!あわてて回収に走ります。そう、沢では流されたり木の枝に引っかかったり…ザックの外に出ているものがあると良くないことが多いですね。最初に注意しておくべきでした、失礼しました。

 その後も波一つない広く浅い水面、ヤマメが泳ぎ回る淵、小滝が連続する庭園のような場所を進みます。YAさんの山菜話も盛り上がります。何度かヘツリ(沢の横の壁を伝って進むこと)にも挑戦。失敗すると水にドボンで緊張する場合が多いですが、今日は落ちてもひざ上くらいだから平気です。果敢に挑戦しました!

 そんな感じで、とことん水の中を進むことに挑戦して、ちょっと疲れたかな…というところで湯場の沢の出合いに到着。気づくと12時です。目標の半分ちょとしか進んでいませんが、今日はここで終了とします。お昼を食べて、沢のすぐ隣を通る林道に上がって戻ります。帰りは自分たちが遡行した沢を眺めながら整備された道をゆったりと歩きます。

 今回、予定のコースより短くなりましたが、とことん水の中を歩くことに挑戦したおかげで、とても充実したウォーターウォーキングとなりました。沢には色々な難しさがあるので、初心者がどこでも行けるというものではありませんが、今回の様子を見て、このくらいなら、ゆっくり行けば十分楽しんで行けるということもよくわかりました。そこで、すぐに思いつくとても歩きやすく、その美しさに感動間違いないコースがあるので、来年も沢企画をできればと思ったリーダーでした。

 また、今回のコースは、初めて沢に入る人のための体験コースとして定番にしても良いなと感じるものでした。皆さんも、暑い夏、気持ちの良い沢で涼みながらウォーターウォーキングを楽しんでいただけたらと思います。  記:萬代