★10月7日
前日に立山は雪が降って積雪を心配したが、当日の天候は良くなる事から山行を実施した。初日は曇り時々晴れで登山者も朝から結構多かった。
雪景色となった室堂でアイゼン等を履き、いざ出発した。一の越までの坂を登って行くが、後ろを振り返ると登山者の行列が出来ていた。
一の越で小休憩した後、雄山までの急坂をジグザクに登った。途中下を見下ろすと一の越があり、結構高度感があるのが判った。雄山では神社でお参りした後、立山の最高峰である大汝に向かった。
大汝より先は本格的な雪山登山となるが、トレースを頼りに進んだ。大汝山の登頂後に休憩所で昼休憩し、次の富士の折立に向かった。富士の折立では岩がゴツゴツしていて、岩場から出てきたオコジョを初めて見る事ができた。すばしっこかったので、残念ながら写真に収める事はできなかった。
富士の折立の急坂を下る頃には、空が晴れ渡りなだらかな稜線の景色を遠くまで見る事ができた。別山南峰にたどり着いた時にはガスが立ち込めて、この日は雄大な剣岳を見る事ができなかった。予定より少し遅れたが、剣御前小舎に無事到着する事ができた。
★10月8日
2日目の朝は曇りだったが、空気が澄み切っていて剣岳や別山の山並みを見る事ができた。朝7時に小舎を出発し、直下の雷鳥坂で下山した。坂を下る途中で黒っぽい鳥数羽が飛んで行った後、また1羽が飛び込んで来た。よく見ると、雷鳥ではないか。空を飛ぶ雷鳥も今回初めて見た。坂の名前の通り、雷鳥をたくさん見る事ができた。
昨日登った立山の山並みを横目にしながら、坂を下って行った。雷鳥沢に近くなると、ナナカマドの紅葉ロードが続き、当初の目的の紅葉も見る事ができた。
雷鳥沢のテント場を抜け、みくりが池温泉に向かった。ここは中がきれいで風呂場の窓からは地獄谷や大日岳の山並みが見れる贅沢な温泉だった。
室堂で昼休憩した後、行きと同じアルペンルートで帰った。ロープウェイで降りる黒部平は昨日より雪が溶けていて、紅葉をきれいに見る事ができた。今回は雪山と紅葉が同時に楽しめて、剣岳や雷鳥なども目にする事ができ、大満足な山行となった。最後に、大町温泉からのバスで帰ったが、高速道がどこも渋滞で新宿には夜遅く着いた。参加の皆さん、想定外で色々な体験をしましたが、本当にお疲れ様でした。 記:加登
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