今回は参加者が2名でKさんとは久しぶり、Yさんとは初めての対面だった。皆お揃いだったので、予定より30分早めにスタートした。天気は曇り空でこの季節らしい冷え込みとなった。私が登山を始めた年に登った山で実に8年ぶりの山行となった。
車道をしばらく歩いて高源寺を過ぎると登山口となる。沢沿いの階段を登った先に大きな堤防があるが、全く記憶にないので新しく出来たのか当時の印象になかったのだろう。ここからつづら折りの坂道を登って行き、尾根にたどり着いた。坂道を振り返ると、そうそうここは登った道だと思い返した。Kさんは久しぶりの登山なので、少々疲れた様子だった。
尾根道からは杉林を通るが、階段のステップが大きいため、Kさんが歩きやすいように脇道を選んで登った。常福院の近くになると、赤い実を付けた草木が出て来て、Yさんにこれはマンリョウに似ているが、シキミで赤い実は毒だよと教えてくれた。常福院で小休憩した後、すぐ近くの高水山に向かった。ここから岩茸石山までの道は例年だと紅葉のはずだが、カエデの紅葉ぐらいでほとんど目にする事ができなかった。
岩茸石山の開けた山頂で昼休憩とした。景色は埼玉方面の小さい山の稜線が幾多にも重なっていて、どの山が何かは判りづらかった。後からあれが棒ノ折山や奥武蔵の山だと判った。山頂から下山を始めたが、ここは山の名前の通り岩の段差が多く、Kさんは少し歩きづらそうだった。
惣岳山の近くになると、木が伐採された山の斜面が現れ、独特の景観が広がっていた。惣岳山に向かう岩場の斜面が今回の一番の難所だったが、Yさんのサポートもあって無事登り上がる事ができた。惣岳山からは少し下ると、二股に別れた立派なご神木が立っていた。沢井までの下り道は泥炭な道が出てくるので、滑らないようゆっくり歩いた。
沢井駅まで民家を通り過ぎる途中、この町の特産なのか柚子の木がたくさん実っていた。また、Yさんが教えてくれて、お茶の葉に白い花も咲いていた。花は珍しかったので、写真を取っておけばと後悔した。
予定通りの時間に駅に到着したので、澤乃井園に立ち寄った。KさんとYさんは手土産にお酒を買っていて、特にKさんはこれがお目当てだったようでした。私は川沿いの紅葉を期待していたが、色があせていてきれいな紅葉とはいかなかった。
最後に、この山はそれぞれ変化に富んだ三山を楽しめるので、改めていい山だと実感しました。Kさんお疲れ様でした。また、Yさんのサポートと花談話ありがとうございました。 記:加登
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