大持山・小持山山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者
6名
健常者
11名
平成23年5月15日 大持山・小持山 合計 18名 会員外
(賛助員含む)
障害者
0名
健常者
1名
  コースタイム:一の鳥居(8:25)…妻坂峠(9:15-9:25)…大持山(11:55-12:30)…
         小持山(13:30-13:40)…シラジクボ(14:20-14:35)…
         長者屋敷の頭(15:15-15:25)…林道(16:25-16:35)…
         橋立鍾乳洞(17:10-17:30)…浦山口駅(17:40)
天候:
快晴

 今日は、すばらしい天気に恵まれた。横瀬駅に全員集合し、タクシーに分乗して一の鳥居に向かう。一の鳥居の駐車場は満杯だった。

 自己紹介の後、妻坂峠に向けて登り始める。瑞々しい新緑が逆光に映えて美しい。

 妻坂沢をつめて、峠への登りにかかると、フデリンドウがいくつか咲いていた。マムシグサは、きれいな緑色の鎌首を持ち上げている。峠近くにはニリンソウも咲いていた。峠手前の古かった桟道は、新しいものに変わっていた。

 峠には道祖神が一つ、佇んでいる。木々の間から武甲山がよく見えた。足下には、カキドオシやカントウタンポポが咲いている。ひと休みしてから大持山への登りにかかる。ここはかなりの急登だ。

 今回のコースは、比較的植林が少なく、雑木林が多かった。新緑のやわらかな緑は、青空に映えてひときわ美しくなる。急な登りも、新緑の木々に癒されて、順調に登っていく。標高1000mを過ぎると、傾斜はグッと落ちる。ミツバツツジが咲き、サクラもまだまだ咲いている。新しく開いたばかりの葉が、逆光に葉脈をすかせ、とてもきれいだ。周囲には、カラマツ林もある。同じ植林でも、杉や檜と違ってカラマツの林は明るい。

 周囲が開けて、後の武川岳がよく見えるようになる。西武ドームも光っていた。ここは、大持山と鳥首峠への分岐だ。見晴が非常に良く、新緑の山々がとても美しい。アセビの花もたわわになって咲いていた。

 ここから少し登ると大持山の山頂だ。山頂で昼食タイムとする。七跳山や坊主山など雲取山に続く奥多摩の山々がよく見えた。さらに右奥は、奥秩父方面だろう。遠くまでよく見えた。

 大持山から小持山への稜線は、切れたところや岩場が何度も出てきて、気を使う場所だが、変化があっておもしろい。途中の小さなピークからは、両神山もよく見えた。大持山から続く尾根は、新緑やサクラの花などで、まさに春爛漫だ。

 足下にピンク色の花を見つけた。イカリソウかなと思って近づいてみると、何とカタクリだった。今回、初めて見た一輪だけのカタクリに感激。旬は過ぎていたけど、30歳くらいかなという声が上がる。途中で、もう一つだけカタクリの花を見つけたが、そちらは花弁の先がすでに茶色になっていて、何歳くらいだっただろうか?

 ミツバツツジとは違うピンク色のツツジは、アカヤシオだったようだ。花は終わりかけだったが、何度か出会うことができた。

 小持山に着くと、正面に武甲山がどっしりと見える。手前のサクラの木が、山の雄姿に花を添えていた。ここでも集合写真を撮って、下山にかかる。途中でコゴミを見つけた。

 シラジクボからは、武甲山を巻いて長者屋敷の頭に抜ける巻き道を使うことにする。新しい昭文社の地図では、破線になっていたので、危険なところがないか心配だったが、外形して滑りそうなところもあったが、ほとんど問題なく歩くことができた。歩く人が少ないので、破線になっているのだろうか?

 長者屋敷の頭に着くと、今登ってきた子持山がよく見える。少し下ると、トラバースした植林帯の道もよく見えた。なだらかな尾根から急な斜面をジグザグに一気に沢に下る。ここまで元気だったMさんが、疲れたということでアミノバイタルやツムラの薬などを飲み、元気を取り戻す。

 途中、沢に架かっていた橋は今にも崩れ落ちそうなため、橋の下に飛び石づたいに付けられて丸太の橋を渡って対岸に移る。林道に出ると、あとは思い思いのペースで橋立鍾乳洞を目指す。ここの茶店でトイレを借りたり喉を潤したりして休憩し、予定より1本早い17時45分の電車に間に合うように出発する。

 切符を買っていたら、ぎりぎりになってしまったが、電車に乗り込んで、帰路に就いた。秩父のそば屋に、参加者のほとんど全員が立ち寄り、空腹とエネルギーを満たして、西武線の電車に乗り込んだ。

記:網干

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